犬を連れて電車に乗るとき、たいていの人は「JRは120cm・10kg・290円」だけを覚えます。ところが乗り継ぐ会社の基準がJRより厳しいことがあります。公式に書いてある数字だけを並べます。
JRの基準(ここが出発点)
JR東日本は、犬を車内に持ち込む条件を数字で書いています。ここが多くの人の基準になっています。
- 動物専用のケースで、タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内
- ケースと動物を合わせた重さが10kg以内
- 手回り品料金は1個につき290円。乗る駅の改札で荷物を見せて買う
JR九州も旅客営業規則で「3辺の最大の和が、120センチメートル以内の専用の容器に収納したもの」と書いていて、同じ基準です。
ついでに、犬とは別の話ですが、荷物そのものは3辺の合計250cm以内・30kg以内なら2個まで無料です。犬のケースはこの無料枠とは別に290円がかかる、という関係になります。
★小田急はJRより小さいケースしか通りません
ここがいちばん見落とされる点です。箱根へ行くとき、多くの人は新宿から小田急に乗ります。その小田急の基準はこうです。
- 長さ70cm以下
- タテ・ヨコ・高さの合計が90cm以内
- 重さは10kg以内
JRの120cmで用意したケースが、小田急では通らないことがあるということです。3辺合計で30cmぶん厳しく、さらに「長さ70cm以下」という条件が別に付いています。
アイタヨでは、書かれていない基準を「たぶん同じ」とは書きません。乗り継ぐ会社が変わるたびに、その会社の数字を見てください。
箱根の中の乗り物は、それぞれ別の規定です
箱根は乗り物を乗り継ぐ場所です。そして乗り物ごとに条件が違います。
- 箱根登山電車・ケーブルカー… 全身を収容できる専用ケースに入れる。ケースは三辺の最大の和が120cm以内かつ小動物を含めた重量が10kg以内
- 箱根ロープウェイ… 頭まで隠れるようなケージか、ふたが閉まるキャリーバッグでないと乗れません。各駅でケージの貸し出しがあります(有料・300円/回)
ロープウェイの「頭まで隠れる」は、よくあるメッシュのトートでは足りないという意味です。持っていない場合は現地で300円で借りられる、と公式に書かれています。これは知らないと当日その場で詰みます。
河口湖・山中湖まわりの乗り物
富士五湖のまわりも、乗り物ごとに料金が決まっています。
- 富士山パノラマロープウェイ(河口湖)… ペットは小型300円・中型500円。ハードケースに入れることが条件で、大型は不可、ソフトケース・カートも不可
- 富士五湖汽船の遊覧船… ケース(ゲージ又はバック)に頭を覆うように入れて乗船料500円
- 富士急行線… 専用のケージなどに入れて手回り品きっぷ290円。ただし富士山ビュー特急の1号車には乗車できません
ロープウェイも遊覧船も「頭を覆う/頭まで隠れる」と書いてあるのが共通しています。抱っこやカートでは通らない、と考えておくのが安全です。
バスは会社によって「不可」があります
鉄道は数字で条件が決まっていますが、バスは会社ごとの姿勢がはっきり分かれます。
- リムジンバス(東京空港交通)… 小籠に入れて膝の上か足元に置く場合、別途料金は不要と公式に書かれています
- 北海道中央バスの高速便… 「ペットの車内持込については、お断りさせて頂きます。」と明記。乗れません
「バスはだいたい大丈夫だろう」で計画を立てると、出発地で止まります。使う会社の名前で1件ずつ確認してください。
飛行機は預かりになります
北海道や九州へ犬と行く場合、飛行機は客室ではなく預かりです。
- ANAの国内線… ペットの預かり料金は1区間 税込6,600円。一部路線は税込4,400円
金額は片道1区間あたりなので、往復なら2区間ぶんかかります。乗り継ぎがあれば区間はさらに増えます。
まとめ:数字は「会社ごと」に持つ
ここまでを1つの表にすると、こうなります。同じ「犬OK」でも、条件は揃っていません。
- JR東日本・JR九州 … 3辺120cm以内/10kg以内/290円
- 阪急電鉄 … 3辺1.2m以内/10kg以内/1乗車1個290円
- 小田急電鉄 … 長さ70cm以下かつ3辺90cm以内/10kg以内(いちばん厳しい)
- 箱根登山電車 … 3辺120cm以内/10kg以内/全身収容
- 箱根ロープウェイ … 頭まで隠れるケージ必須/貸出300円/回
- 富士山パノラマロープウェイ … 小型300円・中型500円/大型不可・ソフトケース不可
- 富士五湖汽船 … 頭を覆って500円
- 富士急行線 … 290円/富士山ビュー特急1号車は不可
- リムジンバス … 膝上・足元なら追加料金なし
- 北海道中央バス(高速便)… 持込不可
- ANA国内線 … 預かり1区間6,600円(一部4,400円)
いちばん厳しい会社に合わせてケースを選べば、全部通ります。この中では小田急の「長さ70cm以下・3辺90cm以内」が基準になります。
着いた先で、犬を部屋に残さずに済む宿
交通の条件をクリアしても、宿で犬を部屋に残して大浴場へ行くことになると、結局落ち着きません。
アイタヨが監視している6,632軒のうち、犬同伴の記載がある宿は308軒、客室露天風呂のある宿は728軒。その2つが同じ部屋でそろう宿は全国で47軒です。部屋に露天風呂があれば、犬のそばにいたまま湯に入れます。
- 犬OKの宿 … 308軒
- 客室露天◯の宿 … 728軒
- 同じ部屋で両方◯ … 47軒(12エリア。伊豆18軒・箱根10軒)
参考・出典
- 「小犬・猫等の小動物を車内にお持ち込みになる場合は、動物専用のケース(タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内でかつ、ケースと合わせた重量が10㎏以内のもの)に収納していただき、ご乗車になる駅の改札口などでお見せのうえ、手回り品きっぷ(290円)をお求めください。」— JR東日本 よくいただくお問い合わせ(FAQ) (2026-08-26取得)
- 「タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内の動物専用のケースにいれたもの」「ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの」「手回り品料金は、1個につき290円です。ご乗車になる駅の改札口などで荷物をお見せのうえ、普通手回り品きっぷをお求めください。」— JR東日本 手回り品 (2026-08-26取得)
- 「3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、その重量が30キログラム以内のものを無料で車内に2個まで持ち込むことができる。」— JR東日本 旅客営業規則 第10章 手回り品 (2026-08-26取得)
- 「他の旅客に危害を及ぼし、又は迷惑をかけるおそれがないと認められるものであつて、3辺の最大の和が、120センチメートル以内の専用の容器に収納したもの」— JR九州 旅客営業規則(2026年4月1日現行) (2026-08-26取得)
- 「3辺の最大の和が1.2メートル以内」「小動物を含む重量が10キログラム以内」「普通手回り品料金は、1乗車ごとに、1個について290円」— 阪急電鉄 手回り品のご案内 (2026-08-26取得)
- 「The carrier must have a length no greater than 70 centimeters, a total length + width + height of 90 centimeters」— 小田急電鉄 Services FAQ(★JRの120cmより小さい基準です) (2026-08-26取得)
- 「小型犬・猫・鳥などの小動物を持ち込まれるときは、全身を収容できる専用のケースに入れ、周りのお客さまに危害を与えることや迷惑をかけることがないようご配慮をお願いいたします。」「※専用ケースは、三辺の最大の和が120㎝以内かつ小動物を含めた重量が10㎏以内といたします。」「いいえ。頭まで隠れるようなケージか、ふたが閉まるキャリーバックでご乗車いただきます。」「また、箱根ロープウェイ各駅にてケージの貸し出し(有料、300円/回)も行っています。」— 箱根ナビ よくあるご質問 (2026-08-26取得)
- 「小型 | 300円」「中型 | 500円」— ~河口湖~ 富士山パノラマロープウェイ 料金・営業案内 (2026-08-26取得)
- 「ペット用ケース(ゲージ又はバック)に頭を覆うように入れて乗船いただきます。乗船料は500円です。」— 富士五湖汽船 よくある質問 (2026-08-26取得)
- 「専用のケージ(かご)などに入れてのお持込みとなります。」— 富士急行線 よくあるご質問 (2026-08-26取得)
- 「この場合、別途料金は不要です。」— リムジンバス(東京空港交通)ペットをお連れのお客様へ (2026-08-26取得)
- 「ペットの車内持込については、お断りさせて頂きます。」— 北海道中央バス 高速バス (2026-08-26取得)
- 「国内全路線 税込6,600円(*4 一部路線は 税込4,400円)」— ANA ペットをお連れのお客様(国内線) (2026-08-26取得)
最終更新: 2026-08-26