犬と泊まる宿を比べるとき、多くの人は追加料金の金額を見比べます。でも総額を決めているのは、その金額が何に対して一回かかるのかという課金単位のほうです。ここを読み違えると、現地で想定と違う請求になることがあります。
犬の追加料金は「課金単位」で4つに分かれる
宿の案内に書かれている犬の料金には、金額の横に「何に対しての料金か」が添えられています。総額を決めているのはこちらです。大きく次の4つに分かれます。
- 1頭1泊ごと……頭数と泊数の両方で増えます
- 1頭1滞在ごと……頭数では増えますが、泊数では増えません
- 1室ごと(頭数によらず)……頭数が増えても変わりません
- 無料(条件つき)……頭数や部屋タイプなどの条件が付いていることが多いです
どれに当たるかは宿によって違います。アイタヨが判定した1,007室では、犬の受け入れが◯だった部屋が626室、✕だった部屋が349室でした。同じ宿の中でも部屋によって扱いが分かれるので、料金の単位も宿ごとではなく部屋ごとに確認するのが確実です。
同じ金額表示でも、2頭2泊なら総額が変わる
ここからは仮の計算例です。実際の相場ではなく、単位の違いが総額にどう効くかを見るための数字として読んでください。たとえば1頭3,000円と書かれていたとして、犬2頭で2泊した場合を考えます。
- 1頭1泊ごとなら、3,000円 × 2頭 × 2泊 で12,000円
- 1頭1滞在ごとなら、3,000円 × 2頭 で6,000円
- 1室ごとなら、頭数と泊数によらず3,000円
表示されている数字はどれも同じなのに、総額は4倍まで開きます。頭数が多い人、連泊する人ほど、金額より先に単位を見たほうが読み違えません。逆に1頭で1泊なら、どの単位でも差は出ません。自分の泊まり方によって、どの単位が有利かは変わります。
予約画面の合計金額に、犬の料金が入っていないことがある
犬の料金がプランに組み込まれている宿もあれば、宿泊料金とは別に現地で受け取る宿もあります。後者の場合、予約サイトに出ている合計金額と、最終的に払う総額は一致しません。
- プラン料金に込み……予約時の合計がほぼ総額になります
- 現地払い……予約時の合計に犬の料金が乗っていません
- 一部だけ込み……寝具代は込みで清掃費は現地、といった混在もあります
どの扱いかは宿によって違います。予約前に犬に関する記載を最後まで読んで、「この合計に犬の分は入っているか」を自分で一度言葉にしてから確定すると、現地での食い違いが減ります。
本体料金の外に積み上がる費目がある
犬の料金が一本にまとまっている宿ばかりではありません。次のような費目が別立てになっていることがあります。
- 清掃費・消臭費(退室後の原状回復にかかるもの)
- 寝具代やマット代
- ケージ・サークルのレンタル代
- 繁忙期の加算
- 大型犬の加算(体高や体重で区分されます)
やっかいなのは、この費目ごとにも課金単位があることです。清掃費は1室1滞在ごと、加算は1頭1泊ごと、というように単位が混ざっていることもあります。かかるかどうか、いくらかかるかは宿によって違うので、費目を見つけたらその横の単位までセットで読んでください。
キャンセル料と「無料」の条件も確認しておく
見落としやすいのが、犬の料金がキャンセル料の計算対象に入るかどうかです。宿泊料金だけを対象にする宿もあれば、犬の料金を含めた総額を対象にする宿もあります。ここも宿によって違うので、犬連れの予約では規定の文面に目を通しておくと安心です。
また、犬の宿泊が無料と書かれている場合も、たいてい条件が付いています。
- 1頭までは無料で、2頭目から有料
- 特定の部屋タイプ・特定のプランのみ無料
- 小型犬のみ無料で、サイズが上がると有料
- ケージや寝具の持参が前提
無料そのものを疑う必要はありません。ただ、自分の頭数・犬種・泊まりたい部屋がその条件に収まっているかどうかだけは、先に確かめておきたいところです。
犬も客室露天も、同じ部屋でそろう宿は全国47軒
料金の仕組みが読めたら、あとは条件のそろう部屋を見つけるだけです。アイタヨは楽天トラベルの6,632軒を監視し、そのうち957軒に個別ページを用意しています。犬同伴の記載がある宿は308軒、客室露天風呂のある宿は728軒。ただし、この2つが同じ部屋で両方そろう宿は、全国で47軒しかありません。
- エリア別では伊豆が18軒、箱根が10軒と多く、全体で12エリアに分かれています
- 犬同伴の記載がある宿の数で見ると、伊豆40軒・那須34軒・房総30軒・箱根26軒が上位です
- 該当する部屋は数が限られるため、空きが出た瞬間を逃さないことが、実質的にいちばん重い条件になります
最終更新: 2026-08-26