そして、この土地ならではの話がひとつ。観光連盟がすすめているのは「新月」ではなく「月夜」です。星だけを見るなら新月がいいのですが、富士山のシルエットを一緒に出すには月明かりが要るからです。
数字(気象庁 平年値・統計期間1991〜2020年/河口湖)
| 月 | 降水量 | 日照時間 | 霧日数 |
|---|---|---|---|
| 12月 | 49.8mm | 199.9時間 | 3.3日 |
| 1月 | 60.9mm | 212.3時間 | 2.1日 |
| 2月 | 55.4mm | 190.7時間 | 2.9日 |
| 6月 | 157.1mm | 122.8時間 | 3.9日 |
| 9月 | 264.7mm | 122.5時間 | 3.2日 |
| 11月 | 76.0mm | 165.8時間 | 7.2日 |
| 年 | 1585.9mm | 2014.2時間 | 43.8日 |
冬の3か月が、乾いていて・日が差して・霧が少ない。この3つが揃うのは12〜2月だけです。
逆に11月は霧日数が年間で最多(7.2日)。紅葉と星を両方狙う日程は、天気の面では欲張りです。
「月夜」をすすめている理由
富士河口湖町観光連盟の記載を、そのまま引きます。
視界が開けた湖畔は、月明かりを遮るものがなく、空気が澄み渡る冬こそが最高の観賞シーズンです。 おすすめは、月が昇る「月夜」の時間帯(新月前後以外)。 月のない夜であっても、山頂に降り積もった雪が星の光や街の灯を微かに反射し、富士山の輪郭を白く際立たせます。
「月のない夜であっても」という書き方から読み取れるのは、この土地では山頂の雪そのものが反射板になるということです。だから新月でも富士山の輪郭は出る。ただしより確実なのは月夜、というのが公式の推奨です。
- 星の数を優先する → 新月前後。ただし富士山は暗く沈みます
- 富士山と星を一枚に → 月夜。星は減りますが、山が出ます
目的をどちらかに決めてから日を選んでください。両立させようとすると、どちらも中途半端になります。
どこで見るか
観光連盟が名前を挙げているのは1か所です。
夜の河口湖を少し高い場所から見渡すなら、北岸に位置する「富士見橋展望台」が絶好のポイントです。
★ロープウェイは夜に上がれません。〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイの営業は8:30〜17:00(下り最終17:20/7月20日〜8月31日は18:00・下り最終18:20)。「ロープウェイで夜景と星」はできない設計です。
★新倉山浅間公園を夜に使うなら、注意があります。忠霊塔のライトアップは「夕刻から22時まで」で、季節ごとの点灯時間も公表されています(1-2月・12月は16:00〜21:50、6-9月は19:00〜21:50)。ただし富士吉田市の公式にはこの注意が出ています。
熊の出没について 今年度、新倉山浅間公園周辺において熊の目撃情報がよせられております。公園内にも出没する可能性がありますので、十分ご注意ください。特に、早朝や夕方以降は園内に人が少なくなりますので、来園される方は十分注意していただきますようお願いいたします。
「早朝や夕方以降は園内に人が少なくなります」というのが、市の言い方です。星を撮るために一人で長居する場所ではありません。
早朝という選択肢
観光連盟は、夜だけでなく朝の現象にも触れています。
早朝には水温と気温の差によって「気嵐(けあらし)」と呼ばれる霧状の現象が発生することがあり
冬の朝は、湖面から霧が立ちます。星を見たあとそのまま朝まで残る、という組み方もできます。
服装
1月の河口湖は、平年値で日最低-5.7℃・日平均-0.4℃。観光連盟は「冬の富士河口湖町の夜は、マイナス10度を下回ることも珍しくありません。」とも書いています。
平年値は月の平均なので、個々の日にそれを下回ります。装備は「-10℃もあり得る」で組んでください。
そして冬は雪が降ります。1月の最深積雪の平年値は25cm、雪日数8.8日。夜に湖畔で立ち止まる予定なら、足元の装備も要ります。
この記事で書けなかったこと
推測で埋めていないので、書けなかったことを明示します。
- 光害(人工光)の少なさを数値で示した公的資料は見つけられませんでした
- 富士北麓の星空観察会・天文台などの公的施設は、この記事の調査では確認していません
- 富士見橋展望台の駐車場・アクセス・夜間の可否の公式記載は確認していません
- 山中湖村・鳴沢村の星空に関する公式の記載は調べていません
見に行くなら
- 時期……12月〜2月(乾いて・日が差して・霧が少ない)
- 日の選び方……富士山を出したいなら月夜、星の数なら新月前後
- 装備……-10℃と積雪を想定
- 泊まる……夜に見るものなので、日帰りは現実的ではありません
山梨のエリア一覧ページはまだ準備中です。犬と泊まれる宿のエリア別ページはこちらから。
よくある質問
河口湖で星を見るならいつがいいですか?
冬です。気象庁の平年値で12月の降水量は49.8mmと年間で最少、1月の日照時間は212.3時間と年間で最多、霧日数も冬が少なめです。
富士山と星を一緒に見るなら新月がいいですか?
富士河口湖町観光連盟は「おすすめは、月が昇る「月夜」の時間帯(新月前後以外)。」と記載しています。富士山の輪郭を出すには月明かりが役に立つ、という趣旨です。
ロープウェイで夜景と星を見られますか?
見られません。〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイの営業は8:30〜17:00(下り最終17:20)、夏期でも18:00までです。
紅葉の時期に星も見られますか?
気象庁の平年値で11月の霧日数は7.2日と年間で最多です。両方を1回の旅程で確実に狙うのは難しいと考えてください。
参考・出典
- 河口湖/12月 降水「49.8」日照「199.9」霧日数「3.3」/1月 降水「60.9」日照「212.3」霧日数「2.1」日最低「-5.7」日平均「-0.4」最深積雪「25」雪日数「8.8」/2月 降水「55.4」日照「190.7」霧日数「2.9」/6月 降水「157.1」日照「122.8」霧日数「3.9」/9月 降水「264.7」日照「122.5」霧日数「3.2」/11月 降水「76.0」日照「165.8」霧日数「7.2」/年 降水「1585.9」日照「2014.2」霧日数「43.8」/統計期間「1991~ 2020」──平年値(年・月ごとの値)河口湖|気象庁(2026-08-13 確認)
- 「視界が開けた湖畔は、月明かりを遮るものがなく、空気が澄み渡る冬こそが最高の観賞シーズンです。」「おすすめは、月が昇る「月夜」の時間帯(新月前後以外)。」「月のない夜であっても、山頂に降り積もった雪が星の光や街の灯を微かに反射し、富士山の輪郭を白く際立たせます。」「夜の河口湖を少し高い場所から見渡すなら、北岸に位置する「富士見橋展望台」が絶好のポイントです。」「冬の富士河口湖町の夜は、マイナス10度を下回ることも珍しくありません。」──富士河口湖町観光連盟 特集(2026-08-13 確認)
- 「早朝には水温と気温の差によって「気嵐(けあらし)」と呼ばれる霧状の現象が発生することがあり」──富士河口湖町観光連盟 特集(掲載2026-03-02/2026-08-13 確認)
- 「◆営業時間 8:30~17:00(下り最終17:20) 8:30~18:00(下り最終18:20)(7月20日~8月31日)」──料金・営業案内|〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイ(2026-08-13 確認)
- 「熊の出没について 今年度、新倉山浅間公園周辺において熊の目撃情報がよせられております。公園内にも出没する可能性がありますので、十分ご注意ください。特に、早朝や夕方以降は園内に人が少なくなりますので、来園される方は十分注意していただきますようお願いいたします。」「忠霊塔のライトアップは季節により点灯時間が異なりますが、夕刻から22時まで行っております。」──新倉山浅間公園|富士吉田市公式(2026-08-13 確認)
- 「(夜間ライトアップ時間)1-2月 16:00~21:50/3-4月 17:00~21:50/5 月 18:00~21:50/6-9月 19:00~21:50/10‐11月 17:00~21:50/12月 16:00~21:50」──新倉山浅間公園|富士吉田市観光ガイド(2026-08-13 確認)
最終更新: 2026-08-20