ただし、その集積地は甲州市(勝沼・塩山)で、河口湖・富士吉田とは別の地区です。甲州市自身が「市内に46社ものワイナリーがあり」と書いています。県内89場のうち約半分が1つの市に集中しているということです。 「河口湖に泊まってワイナリー巡り」は、公共交通では成立しません。しかも飲酒運転を避ける前提なら、車も使えません。
数字(山梨県公式・出典は国税庁)
山梨県の「山梨県の日本一」ページに、根拠つきで掲載されています。
「国内ワイナリー数」「ワイナリー数/89場」「日本ワイン製成数量」「製成数量4,278kl/年」 令和6年1月1日現在の全国のワイナリー数は493場。 そのうち山梨県が18.0%を占めている。 日本ワインとは、国産ぶどうのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒で、生産量は全国の29.9%を占めています。 出典:酒類製造業及び酒類卸売業の概況(令和6年アンケート)(国税庁)
★県の公式サイト内で数字が3種類あります
- 「約100社のワイナリーが集積し国内の約3割のワインを生産しています。」(県の「食」のページ)
- 「その数は日本一の約90社にのぼり」(美酒美県やまなし)
- 「ワイナリー数/89場」「令和6年1月1日現在」(山梨県の日本一・出典と基準日つき)
基準日と出典がはっきりしているのは89場(令和6年1月1日現在)だけなので、この記事ではその数字を使います。
GI「山梨」(地理的表示)
国税庁の「酒類の地理的表示一覧」に、こう掲載されています。
山梨 | 山梨県 | 平成25年7月16日 | ぶどう酒
山梨県の説明も引いておきます。
平成25年7月には、お酒の原産地を保護する国の制度「地理的表示(GI:Geographical Indication)」において、「山梨」がワイン産地として初めて指定されました。
※同じ「山梨」でも、清酒のGIは令和3年4月28日の指定で別枠です。「山梨のGI」と言うとき、ぶどう酒の話か清酒の話かで年が変わります。
★どこにあるか(この記事の核心)
甲州市の公式サイトには、こう書かれています。
山梨県はワイナリーの数が日本一で、その多くが甲州市に集中しています。 市内に46社ものワイナリーがあり、ワイン好きにはたまらない贅沢なエリアです。ワイナリーは、塩山と勝沼の2つのエリアに分かれています。 ぶどう栽培が盛んな勝沼で、明治10年に地元の有志が発起人となり、日本で最初のワイン醸造会社「大日本山梨葡萄酒会社」が勝沼町祝地区に設立されました。これが日本ワインの始まりで、勝沼は日本ワイン発祥の地です。 [住所]甲州市勝沼町下岩崎1034-1
県内89場のうち46社が甲州市。約半分です。
そして甲州市は、富士河口湖町・富士吉田市とは別の自治体で、別の場所にあります。
| 目的 | 行くべき地区 | 自治体 |
|---|---|---|
| ワイナリー巡り | 勝沼・塩山 | 甲州市 |
| 富士山と湖 | 河口湖・富士吉田 | 富士河口湖町・富士吉田市 |
この2つは、それぞれ別の旅程です。
なお、山梨県ワイン酒造組合のワイナリー一覧は市町村別になっており、甲州市とは別に「富士河口湖町」も独立した区分として存在します。つまり富士北麓にもワイナリーはあります。ただし軒数の集積は甲州市に偏っている、というのが上の数字の意味です。
この記事では、富士河口湖町の個別のワイナリー名と見学条件を確認していません。行くなら、宿の近くにあるかどうかを組合の一覧で先に見てください。
★河口湖からワイナリーへは、公共交通では行けません
この記事で確認できた事実を並べます。
- 富士北麓の周遊バス(オムニバス)の対象範囲は「河口湖・西湖・鳴沢・精進湖・本栖湖」。甲州市は入っていません
- フリークーポンの名称も「河口湖・西湖・本栖湖周遊クーポン」で、勝沼方面は対象外です
河口湖・富士吉田に泊まって勝沼のワイナリーへ公共交通で通う、という組み方を支える路線の公式記載は、この記事の調査では見つけられませんでした。
そして飲むなら運転しないという前提を置くと、車という選択肢も消えます。
ワイナリーを主目的にするなら、宿も甲州市側で取るのが素直です。この判断は、飲酒運転を避けるという一点で決まります。
富士北麓側でお酒を楽しむなら
この記事の調査では、富士北麓の酒類製造施設(ワイナリー・酒蔵・ビール醸造所)の見学条件を1件も確認していません。山梨県ワイン酒造組合の一覧に「富士河口湖町」の区分があることまでは確認しましたが、個別の施設については調べていません。
「富士北麓にもワイナリーがある」以上のことは書きません。行く前に、各施設の公式で見学の可否・予約要否・ペット同伴の可否を確認してください。
この記事で書かなかったこと
- 個別のワイナリーの見学可否・試飲料金・予約要否……1軒ずつ公式で確認していないため書きません
- 富士河口湖町のワイナリーの具体名……同上
- 勝沼周辺の交通手段(タクシー・ワインタクシー等)……公式の記載を確認できていません
- ワイナリーのペット同伴可否……1件も確認していません
山梨のエリア一覧ページはまだ準備中です。犬と泊まれる宿のエリア別ページはこちらから。
よくある質問
山梨のワイナリーは何軒ありますか?
山梨県公式の「山梨県の日本一」ページに「ワイナリー数/89場」「令和6年1月1日現在の全国のワイナリー数は493場。そのうち山梨県が18.0%を占めている。」と記載されています(出典:国税庁の令和6年調査)。県公式の別ページには「約100社」「約90社」という表記もあります。
河口湖に泊まってワイナリーへ行けますか?
公共交通では難しいです。ワイナリーの集積地である勝沼・塩山は甲州市で、富士北麓の周遊バスの対象範囲(河口湖・西湖・鳴沢・精進湖・本栖湖)に入っていません。ワイナリー主目的なら甲州市側で宿を取るほうが素直です。
「日本ワイン発祥の地」はどこですか?
甲州市の公式サイトに「勝沼は日本ワイン発祥の地です。」と記載されています。明治10年に「大日本山梨葡萄酒会社」が勝沼町祝地区に設立されたことが根拠として書かれています。
GI「山梨」はいつ指定されましたか?
国税庁の一覧に、ぶどう酒の「山梨」が「平成25年7月16日」と記載されています。清酒の「山梨」は令和3年4月28日で別枠です。
参考・出典
- 「ワイナリー数/89場」「製成数量4,278kl/年」「令和6年1月1日現在の全国のワイナリー数は493場。」「そのうち山梨県が18.0%を占めている。」「日本ワインとは、国産ぶどうのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒で、生産量は全国の29.9%を占めています。」「出典:酒類製造業及び酒類卸売業の概況(令和6年アンケート)(国税庁)」──山梨県の日本一|山梨県公式(2026-08-13 確認)
- 「ワイナリー数、日本ワインの生産量は日本一を誇り」「その数は日本一の約90社にのぼり」──美酒美県やまなし|山梨県公式(2026-08-13 確認)
- 「山梨県は日本のワイン生産発祥の地であり、約100社のワイナリーが集積し国内の約3割のワインを生産しています。」「平成25年7月には、お酒の原産地を保護する国の制度「地理的表示(GI:Geographical Indication)」において、「山梨」がワイン産地として初めて指定されました。」──やまなしのワイン|山梨県公式(2026-08-13 確認)
- 「山梨 | 山梨県 | 平成25年7月16日 | ぶどう酒」──酒類の地理的表示一覧|国税庁(2026-08-13 確認)
- 「山梨県はワイナリーの数が日本一で、その多くが甲州市に集中しています。」「市内に46社ものワイナリーがあり、ワイン好きにはたまらない贅沢なエリアです。ワイナリーは、塩山と勝沼の2つのエリアに分かれています。」「ぶどう栽培が盛んな勝沼で、明治10年に地元の有志が発起人となり、日本で最初のワイン醸造会社「大日本山梨葡萄酒会社」が勝沼町祝地区に設立されました。これが日本ワインの始まりで、勝沼は日本ワイン発祥の地です。」──甲州市公式(移住支援ポータル)(2026-08-13 確認)
- ワイナリー一覧が市町村別で、甲州市とは別に富士河口湖町の区分が存在すること──ワイナリー一覧|山梨県ワイン酒造組合(2026-08-13 確認)
- 「オムニバス河口湖周遊バス (レッドライン) オムニバス西湖周遊バス (グリーンライン) オムニバス鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス (ブルーライン)」──周遊バス|富士急バス(2026-08-13 確認・甲州市は対象範囲外)
最終更新: 2026-08-20