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鬼怒川の渓谷を歩く|岩の成り立ちが3か所とも違う

鬼怒川エリアの渓谷は、見た目が似ていてもでき方がまるで違います。 龍王峡は「今からおよそ2,200万年前、海底火山の活動によって噴出した火山岩が鬼怒川の流れによって侵食され」できた地形。瀬戸合峡は「凝灰岩が浸食されることによって生まれた峡谷」で、深度100mの岸壁が約2km。鬼怒楯岩大吊橋は全長約140m・高さ約37mの歩行者専用吊橋で、そばにそびえる「楯岩」の高さは約100mです。 名前が付いた時期も違います。龍王峡は昭和25年の命名。2,200万年前の地形に、70年ほど前に名前が付きました。 そして2か所には御朱印があります。五龍王神社の御朱印は令和8(2026)年4月20日から龍王峡の各飲食店で、楯岩鬼怒姫神社の御朱印は2か所で書置きのみの販売です。

「渓谷を見る」を「岩を読む」に変えると、同じ景色の情報量が変わります。3か所を順に見ていきます。

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龍王峡|2,200万年前の火山岩に、昭和25年に名前が付いた

日光旅ナビの説明を、まとめて引きます。

「「龍王峡」は、奇岩怪石と鬼怒川の美しい流れ、周りの木々が織りなす光景は、まさに絶景です。今からおよそ2,200万年前、海底火山の活動によって噴出した火山岩が鬼怒川の流れによって侵食され、現在のような景観になったと言われています。また、「龍王峡」という名は、その光景がまるで龍がのたうつような姿であることから、昭和25年に名付けられました。「龍王峡」は、川治温泉と鬼怒川温泉の間およそ3kmに及びます。川治温泉からは起伏の少ない遊歩道が整備されており、約7km、3~4時間程度で歩くことができるので、のんびりとハイキングを楽しみたい方にオススメです。」

ここには数字が5つ入っています。

注意したいのは、「およそ3km」と「約7km」が別の数字だということです。峡谷そのものの長さが3km、遊歩道を歩く距離が7km。混同すると計画がずれます。

海底火山というのも見落とせません。今は山あいですが、噴出した当時は海の底だった、という説明です。岩を見上げながら歩く3〜4時間の材料としては十分でしょう。

行き方と、短縮版

アクセスは「(車)日光宇都宮道路「今市IC」から約35分 (電車)野岩鉄道会津鬼怒川線「龍王峡駅」下車すぐ ※虹見の滝まで駅から徒歩約12分」。

駅を降りたらすぐ龍王峡です。7kmを歩く時間が無い日でも、虹見の滝までなら駅から徒歩約12分。「3〜4時間」と「12分」という2つのモードがあるのが、この渓谷の使いやすさです。

五龍王神社の御朱印

2026年に新しい情報が加わりました。

「◆五龍王神社 御朱印◆ 龍王峡の各飲食店にてお取り扱いが始まりました。(令和8(2026)年4月20日)」

神社の社務所ではなく、龍王峡の各飲食店での取り扱いです。歩きながら立ち寄る場所が、御朱印の受け取り場所を兼ねています。

鬼怒楯岩大吊橋|高さ約37mの橋から、高さ約100mの岩を見る

温泉街に最も近い渓谷の見どころがここです。

「鬼怒川温泉街の南部と名勝「楯岩」を結ぶ全長約140mの歩行者専用吊橋。高さ約37mの橋上からは、大岩を縫うように流れる鬼怒川の急流や緑豊かな山々を眺めることができます。吊橋の上流にそそり立つ「楯岩」は、戦いのときに使用する楯に似ていることから名づけられ、その高さは約100mです。」

橋の高さ約37m、岩の高さ約100m。橋の上に立っても、楯岩はまだ63mほど上にあるという関係です。名前の由来は「戦いのときに使用する楯に似ている」から。

橋を渡ってからのルートも公式に書かれています。

「※楯岩展望台まで…橋を渡って右手に歩いて約10分 ※古釜の滝まで…橋を渡って左手に歩いて約5分」

右に10分、左に5分。両方行っても短時間で済みます。アクセスは「東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」下車、徒歩約12分」。

駐車場は普通車26台・大型バス2台で、備考に「駐車場の予約はできません」とあります。26台は多くありません。混雑時は駅から歩くほうが確実かもしれません。

楯岩鬼怒姫神社の御朱印

こちらにも御朱印があります。

「★楯岩鬼怒姫神社 御朱印の販売について★ ただいま2か所で販売中(※書置きのみ) ①鬼怒川・川治温泉観光案内所(日光市鬼怒川温泉大原1390、東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」構内) ②まちの駅 遊ing PLAZA・KINU Terrace(日光市鬼怒川温泉大原1435-3)」

「書置きのみ」です。御朱印帳に直接書いてもらう形式ではありません。販売場所は鬼怒川温泉駅構内の観光案内所と、まちの駅の2か所。橋の現地ではなく、街なかで受け取る形です。

瀬戸合峡|凝灰岩、深度100m、約2km

3つのなかで最も規模が大きく、最も遠いのが瀬戸合峡です。

「鬼怒川の上流に位置する瀬戸合峡は、凝灰岩が浸食されることによって生まれた峡谷で、深度100mにも及ぶ切り立った岸壁が約2kmにわたり広がっています。」

龍王峡が火山岩、瀬戸合峡は凝灰岩。どちらも水に削られてできた地形ですが、削られた岩の種類が違います。

「峡谷内にある川俣ダム正面の岸壁に架けられた吊橋「渡らっしゃい吊橋」からの眺望は絶景で、断崖を真近に感じることができます。紅葉の名所としても知られ「とちぎの景勝100選」に選ばれています。」

「渡らっしゃい吊橋」は川俣ダムの正面に架かっています。ダムと断崖を同時に見る構図です。

ただし条件が厳しい。

「遊歩道開放時間 9:00~16:00(最終入場15:00) ※冬季は閉鎖」

休業日は「冬季期間中は閉鎖(11月下旬頃~4月下旬頃)」。年間の半分近くは入れません。アクセスは「「鬼怒川温泉駅」から女夫渕行きバス乗車約72分、「川俣平家塚」バス停下車、渡らっしゃい吊橋まで徒歩約30分」。バス72分+徒歩30分で、最終入場15:00に間に合わせるには午前中に動き出す必要があります。

3か所を並べて比べる

龍王峡鬼怒楯岩大吊橋瀬戸合峡
約2,200万年前の海底火山の火山岩楯岩(高さ約100m)凝灰岩
規模峡谷およそ3km橋 全長約140m・高さ約37m深度100m・約2km
駅から龍王峡駅 下車すぐ鬼怒川温泉駅 徒歩約12分バス約72分+徒歩約30分
所要虹見の滝まで12分/全行程3〜4時間展望台まで往復で1時間弱片道1時間40分超
時間制限記載なし記載なし9:00〜16:00(最終入場15:00)
冬季記載なし記載なし11月下旬頃〜4月下旬頃 閉鎖
御朱印五龍王神社(各飲食店)楯岩鬼怒姫神社(2か所・書置きのみ)

手軽さと規模がきれいに反比例します。時間があるなら瀬戸合峡、半日なら龍王峡、数時間なら吊橋、という配分になります。

★渓谷を歩くときの共通の注意|山ヒル

龍王峡の公式ページには、次の注意書きがあります。

「《注意》龍王峡ハイキングコースを散策される方は、山ヒルに注意して下さい。(吸血されないために、サンダル素足等でのハイキングコース内の散策はご注意願います。)」

サンダル・素足で歩かないこと。公式が名指ししている対策はこれです。渓谷は湿度が高く、草木が近い場所を歩きます。靴と靴下は必ず用意してください。

犬連れの場合は、犬の足元も同じ環境にさらされます。散策後に足まわりを確認する時間を、あらかじめ行程に入れておいてください。

なお、龍王峡・鬼怒楯岩大吊橋・瀬戸合峡のいずれにも、日光旅ナビの「ペット連れにおすすめ」タグは付いていません。これは不可を意味しませんが、犬同伴の可否は公式からは判断できない、ということです(鬼怒川で犬と入れる場所・入れない場所)。

公式に記載がなかったこと

よくある質問

龍王峡はどうやってできたのですか?

「今からおよそ2,200万年前、海底火山の活動によって噴出した火山岩が鬼怒川の流れによって侵食され、現在のような景観になったと言われています。」と説明されています。名前は昭和25年に付けられました。

短時間で渓谷を見るならどこですか?

龍王峡駅は「下車すぐ」で、虹見の滝までは駅から徒歩約12分です。鬼怒楯岩大吊橋も鬼怒川温泉駅から徒歩約12分です。

鬼怒楯岩大吊橋はどのくらいの大きさですか?

全長約140m、高さ約37mの歩行者専用吊橋です。上流の「楯岩」の高さは約100mとされています。

瀬戸合峡は冬に行けますか?

遊歩道は「冬季期間中は閉鎖(11月下旬頃~4月下旬頃)」です。開放時間も9:00〜16:00(最終入場15:00)と限られています。

御朱印はどこでもらえますか?

五龍王神社の御朱印は「龍王峡の各飲食店にてお取り扱いが始まりました。(令和8(2026)年4月20日)」とあります。楯岩鬼怒姫神社の御朱印は鬼怒川・川治温泉観光案内所と、まちの駅 遊ing PLAZA・KINU Terrace の2か所で、書置きのみの販売です。

参考・出典

※各施設・スポットのルールは変わることがあります。おでかけ前に公式情報で最新をご確認ください。

最終更新: 2026-08-20