宿を探し始める前に、まず自分がどの「鬼怒川」に行こうとしているのかを決めてください。ここを取り違えると、到着時刻の計算が2時間ずれます。
「鬼怒川」は5つの温泉地の総称
日光市の観光公式サイト「日光旅ナビ」では、鬼怒川流域の温泉地が個別のページに分かれて掲載されています。エリア区分としても「鬼怒川・川治」と「湯西川・川俣・奥鬼怒」の2つに分けられており、公式の扱いのうえでも別物です。
宿泊予約サイトで「鬼怒川」と検索したときに出てくるのは、たいてい鬼怒川温泉と川治温泉のあたりです。湯西川・川俣・奥鬼怒は、同じ日光市内でありながら、行き方も過ごし方も違います。
鬼怒川温泉|駅から歩ける関東有数の大型温泉地
日光旅ナビは鬼怒川温泉をこう説明しています。「江戸時代に発見され、当時は日光詣の僧侶や大名のみが入ることを許されたという由緒正しき温泉です。明治以降に一般開放されてからは多くの観光客が訪れ、鬼怒川渓谷沿いには旅館やホテルが建ち並ぶ関東有数の大型温泉地として発展しました。」
アクセスは車なら日光宇都宮道路「今市IC」から20分、電車なら東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」または「鬼怒川公園駅」下車。周辺にはテーマパークが集まっており、「世界遺産の日光まで車で30分ほど」とも書かれています。
5つのうちで、いちばん「何も考えずに行ける」のがここです。 初めてなら鬼怒川温泉を基点にするのが無難です。
川治温泉|2つの川が合流する小さく静かな温泉郷
川治温泉は「男鹿川と鬼怒川の2つの河川が合流する渓谷に佇む、小さく静かな温泉郷で、温泉に浸かってゆっくりとした時間を過ごしたい方へオススメです。」と紹介されています。開湯は江戸時代で、会津西街道を通る旅人に親しまれてきた温泉です。
下流に進むと景勝地「龍王峡」へ続く遊歩道が整備されています。歩くことが目的ならここが便利です。
湯西川温泉|駅からバス約25分の平家落人の里
湯西川温泉は「壇ノ浦の合戦に敗れ逃れてきた平家落人が、河原に湧き出る温泉を見つけ傷を癒したと伝えられる平家伝説が残る温泉です。」と説明されています。
アクセスは、野岩鉄道会津鬼怒川線「湯西川温泉駅」から湯西川温泉行きバスで約25分。駅名に「湯西川温泉」と付いていますが、駅から温泉街までバスで25分あります。ここは初めての人がいちばん誤解しやすいところです。車なら今市ICから約60分です。
川俣温泉|バスで約87分の秘境
川俣温泉は「まさに秘境の温泉郷という素晴らしい光景が広がる山あいの温泉です。」と書かれています。鬼怒川温泉駅から女夫渕行きバスに乗って約87分、「川俣温泉」バス停下車。車でも今市ICから約70分です。
奥鬼怒温泉|一般車両が乗り入れできない
奥鬼怒温泉について、日光旅ナビはこう書いています。「関東最後の秘湯と呼ばれる奥鬼怒温泉は、加仁湯、手白沢温泉、日光沢温泉、八丁の湯など泉質の異なる温泉宿が点在します。豊かなブナの原生林に囲まれたこの温泉郷は、(自然保護のため)一般車両が乗り入れできないので、宿泊者送迎を利用するか、1時間ほど歩くことになります。」
バスは鬼怒川温泉駅から女夫渕行きで約95分、終点の女夫渕から「各温泉宿まで徒歩約60分~120分程度」。車の場合も「今市ICから約90分で市営女夫渕駐車場」までで、そこから先は歩くか送迎です。
所要時間で並べ直すと
鬼怒川温泉駅からの公式の所要時間を並べると、構造がはっきりします。
| 温泉地 | 鬼怒川温泉駅から | 今市ICから(車) |
|---|---|---|
| 鬼怒川温泉 | 駅そのものが温泉街 | 20分 |
| 湯西川温泉 | 湯西川温泉駅からバス約25分 | 約60分 |
| 川俣温泉 | 女夫渕行きバス約87分 | 約70分 |
| 奥鬼怒温泉(女夫渕) | 女夫渕行きバス約95分+徒歩60〜120分 | 約90分(市営女夫渕駐車場まで) |
※川治温泉のアクセス所要時間は、日光旅ナビの川治温泉のページに記載がありません。
バスの数字だけを見ると、鬼怒川温泉駅から女夫渕まで約95分。 そこから宿まで最大2時間歩くことがあるので、奥鬼怒だけは丸1日を移動に使う前提で考えてください。
犬連れで行くときに先に知っておきたいこと
日光旅ナビの体験・観光スポット検索には「ペット連れにおすすめ」という絞り込み条件があります。エリア別に見ると、「鬼怒川・川治」では7件が該当しますが、「湯西川・川俣・奥鬼怒」では「0 件ありました」と表示されます。
これは「犬を連れて行けない」という意味ではありません。公式サイトがペット連れ向けとしてタグ付けしているスポットが、奥のエリアには無いというだけです。ただし、犬と一緒に立ち寄れる場所を確保しながら回りたいなら、鬼怒川温泉・川治温泉側のほうが情報を集めやすいのは事実です。
もうひとつ、冬に湯西川へ行く方は注意してください。湯西川温泉かまくら祭の公式ページには「・犬等ペットを連れての入場はできません。(盲導犬は可)」と明記されています(鬼怒川の週末)。
なお、アイタヨが鬼怒川エリアの宿について確認できたデータは、現時点ではまだありません。犬の受け入れ条件は宿ごとに違うので、必ず予約前に宿へ直接ご確認ください。
よくある質問
「鬼怒川」はひとつの温泉街ですか?
いいえ。日光旅ナビでは鬼怒川温泉・川治温泉・湯西川温泉・川俣温泉・奥鬼怒温泉がそれぞれ別ページで紹介されています。エリア区分も「鬼怒川・川治」と「湯西川・川俣・奥鬼怒」に分かれています。
初めてならどこがいいですか?
鬼怒川温泉です。今市ICから20分、東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」または「鬼怒川公園駅」下車で、テーマパークや渓谷の見どころが徒歩・短時間のバス圏内にまとまっています。
湯西川温泉駅で降りれば温泉街ですか?
違います。「湯西川温泉駅」から湯西川温泉行きバスで約25分かかります。
奥鬼怒には車で行けますか?
温泉宿の前までは行けません。「(自然保護のため)一般車両が乗り入れできない」と案内されており、宿泊者送迎を使うか「1時間ほど歩くことになります」と書かれています。車は今市ICから約90分の市営女夫渕駐車場までです。
川治温泉までの所要時間は?
日光旅ナビの川治温泉のページには、アクセスの所要時間の記載がありません。予約した宿にご確認ください。
参考・出典
- 「江戸時代に発見され、当時は日光詣の僧侶や大名のみが入ることを許されたという由緒正しき温泉です。明治以降に一般開放されてからは多くの観光客が訪れ、鬼怒川渓谷沿いには旅館やホテルが建ち並ぶ関東有数の大型温泉地として発展しました。」──鬼怒川温泉|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「男鹿川と鬼怒川の2つの河川が合流する渓谷に佇む、小さく静かな温泉郷で、温泉に浸かってゆっくりとした時間を過ごしたい方へオススメです。」──川治温泉|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「壇ノ浦の合戦に敗れ逃れてきた平家落人が、河原に湧き出る温泉を見つけ傷を癒したと伝えられる平家伝説が残る温泉です。」──湯西川温泉|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「まさに秘境の温泉郷という素晴らしい光景が広がる山あいの温泉です。」──川俣温泉|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「関東最後の秘湯と呼ばれる奥鬼怒温泉は、加仁湯、手白沢温泉、日光沢温泉、八丁の湯など泉質の異なる温泉宿が点在します。豊かなブナの原生林に囲まれたこの温泉郷は、(自然保護のため)一般車両が乗り入れできないので、宿泊者送迎を利用するか、1時間ほど歩くことになります。」──奥鬼怒温泉|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「・犬等ペットを連れての入場はできません。(盲導犬は可)」──湯西川温泉 かまくら祭|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「0 件ありました」(ペット連れにおすすめ × 湯西川・川俣・奥鬼怒の検索結果)──体験・観光スポット検索|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
最終更新: 2026-08-20