アイタヨ草津の犬と泊まれる宿 →
アイタヨ草津の犬と泊まれる宿 › 草津温泉の泉質|pH2.1の強酸性と、日本一の自然湧出量
草津 ・ 温泉

草津温泉の泉質|pH2.1の強酸性と、日本一の自然湧出量

草津温泉の主たる泉質は「酸性低張性高温泉」で、湯畑源泉は「酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)」。pHは源泉により1.6〜2.2の強酸性です。自然湧出量は毎分32,300リットル以上で日本一とされ、主要な源泉は万代・湯畑・白旗・地蔵・西の河原・煮川の6つ。源泉によって温度もpHも引湯先も違います。

ひとくちに草津の湯といっても、入る場所によって別の源泉です。「どの湯に入っているか」が分かると、湯めぐりの解像度が上がります。

草津の外湯と共同浴場湯畑を歩く温泉か沸かし湯か温泉用語の基礎入れ墨・タトゥーと温泉

泉質と酸性度

草津町の公式説明はこうです。「源泉の泉質は各源泉で若干異なりますが、主たる泉質は『酸性低張性高温泉』でpH2.0前後の強い酸性であり、五寸釘を湯川の中に入れて置くと10日ほどで融けて無くなってしまいます」[1]。湯畑源泉の正式表記は「酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)」です[2]

観光協会は湯畑源泉のpHを2.1、旅館協同組合は源泉全体で「pH1.6〜2.1」としています[3][4]pHの数値は出典によって2.0前後・2.05・2.1・1.6〜2.1と幅があります。 源泉ごとに違うためで、どれかが間違っているわけではありません。この記事では源泉ごとの数値を下に載せます。

草津は公式に「日本三名泉」の1つとされています(下呂温泉・有馬温泉・草津温泉)[3]

自然湧出量は毎分32,300リットル以上

「自然湧出量は日本一を誇り毎分32,300リットル以上、1日にドラム缶約23万本分もの温泉が湧き出しています」[3]。この数値の出典は草津町勢要覧2018です[4]。湧出量ランキングの根拠として旅館協同組合が挙げているのは、日本温泉協会『温泉』通巻795号(1995年)の統計です[4]

つまり「日本一」の根拠は1995年の統計、湧出量の数値は2018年の町勢要覧に基づくものです。 最新の公的統計での再確認はできていません。町・観光協会・旅館協同組合の3者がそろって「日本一」と表記していることは事実として書けますが、それ以上のことは書けません。

6つの主要源泉

草津町は「温泉の湧出ケ所は数10カ所」としつつ、代表的なものとして万代・湯畑・白旗・地蔵・西の河原・煮川の6源泉を挙げています[1]。旅館協同組合が公開している源泉別データがこちらです[4]

源泉温度pH湧出量(L/分)
万代94.5℃1.66,200
湯畑52.7℃2.14,040
西の河原44.9℃2.11,073
煮川48.5℃2.1817
白旗52.2℃2.1659
地蔵49.9℃2.2252
その他源泉18,961
合計32,300

万代だけがpH1.6・94.5℃と際立っています。高温すぎるため、プレート式熱交換器で水道水と熱交換して約60℃に下げてから浴場に使われます。他の5源泉は50℃前後で湧くので、古来そのまま浴用にされてきました[1]「水で薄めていない」のは、湧いた温度がちょうどよかったからです。

なお、よく見かける「万代鉱源泉」という表記は、今回調べた公式サイトでは確認できませんでした。公式表記は「万代源泉」「万代」です。

どこでどの源泉に入れるか

観光協会の解説によると、引湯先はこう分かれています[5]

煮川の湯が旅館に引かれていないというのは、湯めぐりを考えるうえで実用的な情報です。宿の湯だけでは入れない源泉があります(各外湯の料金・営業時間は草津の外湯と共同浴場にまとめました)。

強い酸性の湯との付き合い方

草津三湯の公式サイトが案内している入浴法はこうです[6]

観光協会は「入浴後に真湯などを浴びる人も多いのですが、残り香がいやじゃなかったら、浴びない方が入浴の効果が高く、維持されます。ただ、下着などの衣類が変色したり、変質したりすることもある」とも書いています[2]白いタオルや明るい色の下着は避けたほうが無難、というのは公式情報から導ける実用的な結論です。

なお、入浴時に金属アクセサリーを外すよう促す公式の注意書きは見つけられませんでした。 ただし西の河原露天風呂の公式サイトは水着について「温泉成分により金属部分が変色する場合がございます」と注記しており、草津町も土産の湯の花について「金属を腐食させる恐れがあります」と案内しています。金属を持ち込むなら、この性質は踏まえたうえで判断してください。

禁忌症と、子ども・肌の弱い方

観光協会が公開している禁忌症は「急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般的に病勢進行中の疾患、皮膚、粘膜の過敏な人(特に鉱泉過症の人)」[2]

子どもについては「草津の湯は高温です。熱いお湯が苦手なお子さんの場合、桶ですくって少し冷ましたお湯を体にかけるなどして様子を見てください」[2]、御座之湯のFAQは「基本的に年齢制限はしておりませんが、酸性が強く温度の高い温泉ですので、肌の弱いお子様などはご注意しながらお入りください」としています。「刺激が強い湯である」ことは公式に認めた事実として書かれています。 心配な場合はかかりつけの医師に相談を、とも案内されています[2]

よくある質問

草津温泉の泉質は何ですか?

主たる泉質は「酸性低張性高温泉」です。湯畑源泉の正式表記は「酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)」で、pHは源泉により1.6〜2.2の強酸性です。

草津は本当に湧出量日本一ですか?

草津町・観光協会・旅館協同組合はいずれも公式に「自然湧出量日本一」と表記し、毎分32,300リットル以上としています。数値の出典は草津町勢要覧2018、ランキングの出典は日本温泉協会『温泉』通巻795号(1995年)です。最新の公的統計での再確認はできていません。

源泉はいくつありますか?

湧出箇所は数十カ所とされ、代表的なものは万代・湯畑・白旗・地蔵・西の河原・煮川の6源泉です。

一番熱い源泉はどれですか?

万代源泉で約94.5℃、pH1.6です。高温のためプレート式熱交換器で約60℃に下げてから浴場に使われます。

1日に何回まで入っていいですか?

草津三湯の公式サイトは「1日の入浴は3回まで」と案内しています。最初の入浴は5〜10分程度に留め、湯あがりには水分補給と30〜60分の休憩を、とされています。

タオルや下着が変色しますか?

「下着などの衣類が変色したり、変質したりすることもある」と観光協会が案内しています。硫黄が衣類につくと繊維が弱るため、湯あがりには浴衣の着用が推奨されています。

肌が弱いのですが入れますか?

「酸性が強く温度の高い温泉ですので、肌の弱いお子様などはご注意しながらお入りください」と施設側が案内しています。皮膚・粘膜の過敏な方は禁忌症に挙げられています。心配な場合は事前にかかりつけの医師にご相談ください。

参考・出典

※各施設・スポットのルールは変わることがあります。おでかけ前に公式情報で最新をご確認ください。

最終更新: 2026-08-20