塩原は「ひとつの温泉地」ではありません。11地区の集まりで、地区ごとに湯の温度も泉質も違います。市がその一覧を公開しているので、全部並べます。
★11地区ぜんぶの泉質・温度・源泉数(市の公式表記)
那須塩原市が11地区それぞれに専用ページを作り、泉質・温度・効能・源泉数を公開しています。その表をそのまま並べます。値は市の表記のままで、単位も記号も直していません。
| 地区 | 泉質 | 温度 | 源泉数 | 公共の湯 |
|---|---|---|---|---|
| 大網(おおあみ) | 硫酸塩泉 | 42℃~63℃ | 5ヶ所 | — |
| 門前(もんぜん) | 塩化物泉・単純温泉 | 52℃~76℃ | 16ヶ所 | — |
| 中塩原(なかしおばら) | 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉 | 42℃~51℃ | 12ヶ所 | 浴場: 遊湯センター(箱の森プレイパーク内) |
| 元湯(もとゆ) | 硫黄泉・炭酸水素塩泉 | 40℃~60℃ | 9ヶ所 | — |
| 畑下(はたおり) | 塩化物泉・単純温泉 | 52℃~76℃ | 10ヶ所 | — |
| 古町(ふるまち) | 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉 | 40℃~69℃ | 28ヶ所 | 露天風呂: もみじの湯 |
| 上塩原(かみしおばら) | 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉 | 42℃~51℃ | 11ヶ所 | 浴場: 華の湯 |
| 福渡(ふくわた) | 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉 | 40℃~50℃ | 17ヶ所 | 露天風呂: 岩の湯・不動の湯(現在休止中) |
| 塩の湯(しおのゆ) | 塩化物泉・単純温泉 | 40℃~57℃ | 12ヶ所 | — |
| 新湯(あらゆ) | 硫黄泉・単純温泉 | 59℃~95℃ | 5ヶ所 | 浴場: 寺の湯・中の湯・むじなの湯 |
| 塩釜(しおがま) | 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉 | 50℃~70℃ | 8ヶ所 | — |
各地区名を押すと、市のそのページが開きます[2]。
この表から読めること
① 温度が40℃から95℃まで開いている。いちばんぬるいのは元湯・古町・福渡・塩の湯の40℃台、いちばん熱いのは新湯の95℃です。「ぬるめが好き」「熱いのが苦手」で行き先が変わる差があります。
② 硫黄泉は11地区のうち2つだけ。元湯と新湯です。残りは塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉が中心で、大網だけが硫酸塩泉。「塩原=硫黄のにおいの湯」というイメージで宿を選ぶと、実際には別の泉質に当たります。
③ 源泉が28ヶ所ある古町に、宿と店が集まっている。市は古町を「老舗旅館や飲食店、土産物屋が軒を連ねる」と書いています。源泉の数も11地区で最多です。歩いて回りたいなら古町、静かにしたいなら元湯や塩の湯という分かれ方になります。
④ 塩の湯は「塩原温泉の中では一番塩分の強い温泉」と市が明記しています[11]。
⑤ 大網は「飲泉第1号として認められた温泉」で、「約300段の階段を下りた箒川河畔」に露天風呂があります[3]。300段は上りも300段です。
★数が合わないところを、そのまま書きます
市の11ページに書かれた源泉数を足すと、133ヶ所になります。
一方、塩原温泉観光協会は「約150の源泉」と書いています。
古くから塩原十一湯(じゅういちとう)と呼ばる湯本が点在し、約150の源泉から湯が湧き出しています。
★17ヶ所ぶん差があります。どちらが正しいのか、あるいは数え方が違うのかを、アイタヨでは確かめられていません[1][2]。
片方だけを書いて辻褄を合わせることはしません。両方の数字と、その差をそのまま出します。宿選びに影響する差ではありませんが、「公式が言っているから正しい」とは限らないという例です。
地区が11に分かれているということ
観光協会は塩原温泉郷をこう定義しています。
栃木県北部の広大な那須野が原から、北西の方角に連なる山中に分け入った箒川(ほうきがわ)の渓谷沿いに連なる11地区の温泉地の総称です。
「渓谷沿いに連なる」がそのまま移動時間になります。塩原温泉バスターミナルの周辺だけが塩原ではなく、11地区は川に沿って縦に長く伸びています。新湯は標高950メートル、元湯は「山奥にひっそりと佇む秘湯の趣」と市が書く場所です。
★宿を決めるとき、地区名まで見てください。「塩原温泉」で括られた宿でも、地区が違えば湯も道も別です。アクセスもそこで変わります。
泊まる宿の湯がどれかは、脱衣所の掲示が正解です(脱衣所の温泉掲示の読み方)。アイタヨは部屋に露天風呂がある宿と犬と泊まれる宿だけを集めています。
参考・出典
- 「多彩な温泉と旬の味覚、四季折々の絶景が楽しめる源泉遺産 塩原温泉郷は、栃木県北部の広大な那須野が原から、北西の方角に連なる山中に分け入った箒川(ほうきがわ)の渓谷沿いに連なる11地区の温泉地の総称です。温泉の発見は西暦806年といわれており、1200年以上の歴史を刻みながら、訪れる人々の心と体を癒してきました。」「古くから塩原十一湯(じゅういちとう)と呼ばる湯本が点在し、約150の源泉から湯が湧き出しています。ひとつのエリアに、多様な泉質や成分の温泉が湧いているのは全国的にも珍しく、体調や気分などによって、湯を選んでゆったりと浸かれる魅力があります。」「塩原温泉は開湯1200年の歴史があり、約60軒の宿数に対し多種多様な源泉が150ヶ所以上もある、まさに「源泉遺産」。」— 塩原温泉観光協会 ShiobaLove (2026-08-22取得。)(原文の「呼ばる」は公式表記のまま)
- 塩原温泉11湯の一覧ページ(大網/門前/中塩原/元湯/畑下/古町/上塩原/福渡/塩の湯/新湯/塩釜)— 那須塩原市「塩原温泉」 (2026-08-22取得)
- 「泉質 硫酸塩泉」「温度 42℃~63℃」「源泉数 5ヶ所」— 那須塩原市「塩原温泉11湯大網」(更新日 2026年03月31日) (2026-08-22取得)
- 「泉質 塩化物泉・単純温泉」「温度 52℃~76℃」「源泉数 16ヶ所」— 那須塩原市「塩原温泉11湯門前」(更新日 2026年03月31日) (2026-08-22取得)
- 「泉質 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉」「温度 42℃~51℃」「源泉数 12ヶ所」「浴場 遊湯センター(箱の森プレイパーク内)」— 那須塩原市「塩原温泉11湯中塩原」(更新日 2026年03月31日) (2026-08-22取得)
- 「泉質 硫黄泉・炭酸水素塩泉」「温度 40℃~60℃」「源泉数 9ヶ所」— 那須塩原市「塩原温泉11湯元湯」(更新日 2026年03月31日) (2026-08-22取得)
- 「泉質 塩化物泉・単純温泉」「温度 52℃~76℃」「源泉数 10ヶ所」— 那須塩原市「塩原温泉11湯畑下」(更新日 2026年03月31日) (2026-08-22取得)
- 「泉質 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉」「温度 40℃~69℃」「源泉数 28ヶ所」「露天風呂 もみじの湯」— 那須塩原市「塩原温泉11湯古町」(更新日 2026年03月31日) (2026-08-22取得)
- 「泉質 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉」「温度 42℃~51℃」「源泉数 11ヶ所」「浴場 華の湯」— 那須塩原市「塩原温泉11湯上塩原」(更新日 2026年03月31日) (2026-08-22取得)
- 「泉質 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉」「温度 40℃~50℃」「源泉数 17ヶ所」「露天風呂 岩の湯・不動の湯(現在休止中)」— 那須塩原市「塩原温泉11湯福渡」(更新日 2026年03月31日) (2026-08-22取得)
- 「泉質 塩化物泉・単純温泉」「温度 40℃~57℃」「源泉数 12ヶ所」— 那須塩原市「塩原温泉11湯塩の湯」(更新日 2026年03月31日) (2026-08-22取得)
- 「泉質 硫黄泉・単純温泉」「温度 59℃~95℃」「源泉数 5ヶ所」「浴場 寺の湯・中の湯・むじなの湯」— 那須塩原市「塩原温泉11湯新湯」(更新日 2026年03月31日) (2026-08-22取得)
- 「泉質 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉」「温度 50℃~70℃」「源泉数 8ヶ所」— 那須塩原市「塩原温泉11湯塩釜」(更新日 2026年03月31日) (2026-08-22取得)
最終更新: 2026-08-22