伊豆は「一つの温泉地」ではなく、半島まるごとの広域エリアです。まず行き先を決めないと、ルートも所要時間も決まりません。
特急踊り子は、熱海で2つに分かれます
伊豆に行くときに最初に知っておきたいのが、これです。JR東日本は特急踊り子をこう説明しています。
踊り子は、首都圏と伊豆半島を結ぶ全車指定席の特急列車です。熱海駅から伊東・河津・伊豆急下田方面に向かう伊東編成と、三島・修善寺方面に向かう修善寺編成があります。[1]
東海岸(伊東・伊豆高原・東伊豆・河津・下田)と中伊豆(修善寺)では、乗る編成が違います。 同じ「踊り子」に乗っても着く場所が別なので、指定席を取るときに行き先を確認してください。
JR東日本が案内している東京駅からの所要時間は次のとおりです[1]。
| 行き先 | 東京駅から |
|---|---|
| 熱海駅 | 約1時間20分 |
| 修善寺駅(中伊豆) | 約2時間8分 |
| 河津駅(東伊豆) | 約2時間36分 |
| 伊豆急下田駅 | 約2時間49分 |
同ページには「※JR東日本のパスでは、熱海駅~修善寺駅間は利用できませんのでご注意ください。」という注記もあります[1]。修善寺編成は熱海から先が伊豆箱根鉄道の線路に入るためです。
新幹線で熱海まで、そこから乗り換える
下田市公式は、市内までの行き方をこう案内しています[2]。
- 「(1)新幹線を利用 東京−熱海間(こだま号で約50分) 熱海−下田間(JR伊東線及び伊豆急線 約1時間30分)」
- 「(2)電車を利用 東京ー下田間(サフィール踊り子号・踊り子号 約2時間40分)」
中伊豆は経路がまた別です。伊豆市公式は「伊豆箱根鉄道で 三島駅…修善寺駅(約30分)」「特急踊り子号で 東京駅…修善寺駅(約2時間)」と案内しています[3]。三島は新幹線が停まるので、修善寺方面は「新幹線で三島 → 伊豆箱根鉄道」が使えます。
西伊豆には鉄道が通っていません。伊豆市公式は土肥について「修善寺駅から東海バスで約50分、「伊豆市土肥支所」バス停下車すぐ」としています[3]。現地の足については伊豆の交通ガイドにまとめました。
車:伊豆縦貫自動車道で半島を南下する
車の背骨は伊豆縦貫自動車道です。国土交通省 中部地方整備局 沼津河川国道事務所はこう説明しています。
伊豆縦貫自動車道は、静岡県沼津市を起点とし下田市に至る延長約60kmの一般国道の自動車専用道路で、全国的な高速交通体系である高規格幹線道路網14,000kmに位置づけられた路線です。[4]
ただし全線がつながっているわけではありません。 同事務所は天城峠道路(伊豆市矢熊〜河津町梨本 21.6km)について「そのうち、月ケ瀬~茅野間の延長5.7kmが現在事業中です」と記載しています[4]。途中で一般道に降りる区間が残っています。
自治体公式が案内している所要時間は次のとおりです。
- 伊豆市(修善寺)まで:「東京インターチェンジ発 移動時間:約1時間45分」[3]
- 下田市まで:「<沼津まで東名を利用する場合>(約2時間50分)」「<小田原厚木道路を利用する場合>(約3時間30分)」[2]
- 西伊豆町まで:「車での移動なら海老名JCTから約2時間20分」「沼津I.C.、長泉沼津I.C.より、通常約1時間30分です」[5]
★伊豆縦貫自動車道が「無料」であるという記述は、国土交通省・静岡県のいずれの公式ページにも確認できませんでした。一方で、途中で接続する伊豆中央道・修善寺道路は有料です(静岡県道路公社の料金表で確認)。料金は伊豆のドライブと有料道路にまとめました。
海から入る:駿河湾フェリー
静岡・清水側から西伊豆に入るなら、フェリーという手があります。清水港と土肥港を結ぶ駿河湾フェリーで、所要は公式のよくある質問によると「片道約90分間です。」[6]。
便数は多くありません。公式の時刻表では清水港発が7:40・11:20・14:40の1日3便です[7]。徒歩乗船は予約不要、車・バイク・自転車は「乗船日の1ヶ月前から前日17:00までインターネットで承ります。」[7]。
そしてここが犬連れには大きいのですが、このフェリーには公式にペットコーナーがあります。詳しくは犬と伊豆へ|電車・バス・フェリーの実際で扱います。
犬連れは、ほぼ車の一択になります
結論から書きます。伊豆の公共交通は、犬連れにとってかなり厳しい条件です。
伊豆急行は「ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの。」を条件としており[8]、東海バスは「原則としてバス車内への動物の乗車は省令で禁止されております。」としたうえで、小動物は「ペット専用ケースに全身が入っている場合のみ」としています[9]。中型犬以上は、電車もバスも事実上使えません。
車なら、地区をまたいだ移動も自由になります(犬とドライブ/伊豆のドライブと有料道路)。犬のサイズごとの宿選びは犬のサイズ別の宿選びもあわせてどうぞ。
連休と桜の時期は、宿から埋まります
伊豆は宿の数が多いエリアですが、河津桜まつりの期間や連休は集中します。満室でもアイタヨでベルを押しておけば、キャンセルが出た瞬間にLINEで無料通知が届きます(直前キャンセルの拾い方)。
よくある質問
東京から伊豆急下田までどのくらいですか?
JR東日本は特急踊り子で東京駅から伊豆急下田駅まで約2時間49分と案内しています。下田市公式は「サフィール踊り子号・踊り子号 約2時間40分」としています。
修善寺と下田は同じ踊り子で行けますか?
行けません。踊り子は熱海駅で伊東編成(伊東・河津・伊豆急下田方面)と修善寺編成(三島・修善寺方面)に分かれます。指定席を取るときに行き先を確認してください。
新幹線で行くならどこで降りますか?
東海岸(伊東・伊豆高原・東伊豆・河津・下田)なら熱海で伊東線・伊豆急行線に乗り換え、中伊豆(修善寺)なら三島で伊豆箱根鉄道に乗り換えるのが基本です。
伊豆縦貫自動車道は全線つながっていますか?
つながっていません。国土交通省 沼津河川国道事務所は、天城峠道路のうち月ケ瀬〜茅野間の5.7kmが事業中と記載しています(2026年8月時点)。
犬を連れて行くなら電車と車どちらですか?
車です。伊豆急行・伊豆箱根鉄道はケース込み10kg以内が条件で、東海バスはペット専用ケースに全身が入っている場合のみ乗車できます。中型犬以上は公共交通が使えません。
西伊豆に電車で行けますか?
西伊豆には鉄道が通っていません。修善寺駅や三島駅からバス、または清水港から駿河湾フェリーで土肥港に入るルートになります。
参考・出典
- JR東日本「踊り子号」。「踊り子は、首都圏と伊豆半島を結ぶ全車指定席の特急列車です。熱海駅から伊東・河津・伊豆急下田方面に向かう伊東編成と、三島・修善寺方面に向かう修善寺編成があります。」「特急「踊り子」で、東京駅から熱海駅まで約1時間20分。」「特急「踊り子」で、東京駅から修善寺駅まで約2時間8分。」「特急「踊り子」で、東京駅から河津駅まで約2時間36分。」「特急「踊り子」で、東京駅から伊豆急下田駅まで約2時間49分。」「※JR東日本のパスでは、熱海駅~修善寺駅間は利用できませんのでご注意ください。」(2026-08-19取得)
- 下田市公式「交通・宿泊情報」(更新日:2023年03月05日)。「(1)新幹線を利用 東京−熱海間(こだま号で約50分) 熱海−下田間(JR伊東線及び伊豆急線 約1時間30分)」「(2)電車を利用 東京ー下田間(サフィール踊り子号・踊り子号 約2時間40分)」「<小田原厚木道路を利用する場合>(約3時間30分)」「<沼津まで東名を利用する場合>(約2時間50分)」(2026-08-19取得)
- 伊豆市公式ポータルサイト「伊豆市のアクセス」(更新日:2023年03月01日)。「伊豆箱根鉄道で 三島駅…修善寺駅(約30分)」「特急踊り子号で 東京駅…修善寺駅(約2時間)」「東京インターチェンジ発 移動時間:約1時間45分」「修善寺駅から東海バスで約50分、「伊豆市土肥支所」バス停下車すぐ」(2026-08-19取得)
- 国土交通省 中部地方整備局 沼津河川国道事務所「伊豆縦貫自動車道」。「伊豆縦貫自動車道は、静岡県沼津市を起点とし下田市に至る延長約60kmの一般国道の自動車専用道路で、全国的な高速交通体系である高規格幹線道路網14,000kmに位置づけられた路線です。」「天城峠道路は、伊豆縦貫自動車道の一部を構成し、伊豆市矢熊を起点とし、河津町梨本に至る延長21.6kmの自動車専用道路です。そのうち、月ケ瀬~茅野間の延長5.7kmが現在事業中です。」(2026-08-19取得)
- 一般社団法人西伊豆町観光協会「アクセス」。「西伊豆町は、静岡県伊豆半島の西海岸に位置し、車での移動なら海老名JCTから約2時間20分。伊豆縦貫道が開通してアクセスも便利になりました。」「沼津I.C.、長泉沼津I.C.より、通常約1時間30分です。」(2026-08-19取得)
- 駿河湾フェリー「よくある質問」。「運航時間はどれくらいですか?」「片道約90分間です。」(2026-08-19取得)
- 駿河湾フェリー「時刻」。時刻表「清水港発→土肥港着」=第1便 07:40/第2便 11:20/第3便 14:40。「※ 徒歩乗船のお客様は、御予約いただかなくても乗船できます。直接ターミナルまでお越しください。」「※ 乗用車・バイク・自転車のご予約は乗船日の1ヶ月前から前日17:00までインターネットで承ります。」(2026-08-19取得)
- 伊豆急行「よくいただくお問い合わせ」内「自転車やペットなどの持ち込み」。「〇子犬・猫・鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、」「・3辺の最大の和が、120センチメートル以内のケースに入れたもの」「・ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの。」「◆手回り品料金は、1個につき290円です。」(2026-08-19取得)
- 東海バス「路線バスの乗り方・お客さまへのお願い」。「原則としてバス車内への動物の乗車は省令で禁止されております。ただし、身体障害者介助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)及び愛玩用の小動物を除きます。」「小動物(小型犬・猫など)の乗車については、ペット専用ケースに全身が入っている場合のみご乗車いただけます。」(2026-08-19取得)
最終更新: 2026-08-20