伊豆で最初につまずくのは「伊豆のどこ?」です。半島は思っているより広く、地区を間違えると移動だけで一日が終わります。
まず地図の感覚を掴む
各市町が公式サイトで自分の位置をどう説明しているか、そのまま並べます。地図より、この方が距離感が掴めます。
- 伊東市:「太平洋に突き出し、温暖な気候に恵まれた伊豆半島。その東の玄関口に位置する伊東市は、市域の44.7%が国立公園区域に指定されています。」[1]
- 東伊豆町:「東伊豆町は、静岡県の伊豆半島東海岸の中央に位置し、天城の山並みを背に伊豆大島をはじめとした伊豆七島を望み、豊かな自然に恵まれた人口約1万3千人のまちです。」[2]
- 河津町:「河津町は伊豆半島の南端に近い東海岸に位置し、東西13.7km、南北14.7kmで総面積100.69km2の町です。」[3]
- 下田市:「下田市は静岡県の東南部、伊豆半島の南部東側…市域は東西13km、南北16km、面積は104.38平方キロメートル…の広がりを持っています。」[4]
- 南伊豆町:「南伊豆町は、静岡県伊豆半島最南端に位置する人口約8,000人の町です。」[5]
- 西伊豆町:「私たちのまちは、静岡県東部、伊豆半島西海岸の中央に位置し、西側は駿河湾に、東側は急峻な山並みの天城山系が連なり、北と南にその支脈が海岸まで迫まっています。」[6]
- 伊豆市:「伊豆市は伊豆半島の中央部に位置し、直線距離で東京から約100キロメートル、静岡市から約60キロメートルとなっています。豊かな自然環境に恵まれ、南側は天城山系の山並みに囲まれ、西側では青く澄んだ駿河湾に面しています。」[7]
- 伊豆の国市:「伊豆の国市は、伊豆半島の北部、田方平野のほぼ中央に位置します。東は箱根山系の連山に、西は城山、葛城山などの山々に囲まれ豊かな自然環境を保っています。」[8]
東海岸:鉄道が通っている側
伊東・伊豆高原・東伊豆・河津・下田は、伊東線と伊豆急行線が海沿いを走ります。公共交通で行くなら、この帯が現実的な選択肢です。
東伊豆町公式の説明が、この帯の性格をよく表しています。
また、海沿いの6つの温泉郷(大川温泉・北川温泉・熱川温泉・片瀬温泉・白田温泉・稲取温泉)を縫うように私鉄の伊豆急行線と国道135号線が通っています。[2]
同ページには「湯量が豊富な6つの温泉場にはそれぞれ特徴があり、大小合わせて約70軒の宿泊施設が海岸線を中心に軒を連ねます。」ともあります[2]。一つの町のなかに6つの温泉地がある、という密度です。
伊豆高原については、伊東市公式観光ガイドが「伊豆高原エリアは、国指定天然記念物の大室山や城ヶ崎海岸など、火山活動によって現在の地形を形成したといわれているジオスポットがいくつも存在しています。」と紹介しています[9]。
西伊豆:鉄道が無く、夕日がある
西伊豆には鉄道が通っていません。入り方は、修善寺や三島からバス、車、あるいは清水港から駿河湾フェリーで土肥港へ渡るかです(伊豆へのアクセス)。
その不便さの見返りが、これです。西伊豆町公式の一文を引きます。
富士箱根伊豆国立公園及び名勝伊豆西南海岸の指定を受けた自然景観に恵まれ、水平線に沈む美しい夕陽はまちの誇りです。[6]
西向きの海岸なので、日没が正面に来ます。町が自分で「まちの誇り」と書いている、という点が面白いところです。
見立てとして書きますが、西伊豆は「移動を織り込んで行く場所」だと思います。ついでに寄れる場所ではないぶん、着いてからの時間が濃くなります。犬連れは車が前提になるので、実は相性が悪くありません。
中伊豆:海が無いかわりに、行きやすい
修善寺・伊豆長岡を中心とする中伊豆は、新幹線の停まる三島から近いのが強みです。伊豆市公式は「伊豆箱根鉄道で 三島駅…修善寺駅(約30分)」「東京インターチェンジ発 移動時間:約1時間45分」としています[10]。
伊豆の国市は温泉の歴史の古さを打ち出しています。「多くの源泉を有する湯の街でもあり、中でも伊豆長岡温泉は、1300年以上の歴史を持つ「古奈温泉」と明治に開湯された「長岡温泉」から成る由緒ある温泉です。」[11]
なお伊豆市は海にも面していて、土肥は西海岸側です。「伊豆市=修善寺だけ」ではない点に注意してください。伊豆市公式は土肥について「修善寺駅から東海バスで約50分」としています[10]。同じ市内で、バスで50分かかります。
犬連れなら、どこを選ぶか
ここからは見立てです。数字の裏づけがある話ではなく、条件から素直に導ける整理として読んでください。
- 犬と施設をたくさん回りたい:伊豆高原・伊東の周辺に、犬同伴条件を公表している施設が集中しています(伊豆で犬と行けるスポット)。
- 犬と海に入りたい:下田市観光協会がリード着用での遊泳を明記しています。伊東は入水禁止です(伊豆で犬と海に入れる?)。
- 静かに過ごしたい:西伊豆・南伊豆は移動時間が長いぶん、人の密度が下がります。
- 移動を短くしたい:中伊豆(修善寺・伊豆長岡)は東京から最も近い部類です。
共通して言えるのは、地区をまたぐ移動を軽く見ないことです。半島の反対側まで行くのは、半日仕事だと思っておいてください。
宿の条件は、地区より宿ごと
地区を決めたあとは、宿ごとの条件です。犬の頭数・サイズ・同伴できる場所は、隣の宿でも違います(犬のサイズ別の宿選び/犬と入れる共用部で選ぶ)。
客室露天付きで犬と泊まれる部屋は、伊豆でも数が限られます。満室でもアイタヨでベルを押しておけば、キャンセルが出た瞬間にLINEで無料通知が届きます(直前キャンセルの拾い方)。
よくある質問
伊豆はいくつの地区に分かれますか?
行政区画としては伊東市・東伊豆町・河津町・下田市・南伊豆町・松崎町・西伊豆町・伊豆市・伊豆の国市などに分かれます。旅の組み立てとしては、鉄道のある東海岸、車が前提の西伊豆、三島から入る中伊豆の3つで考えると分かりやすいです。
西伊豆に電車で行けますか?
西伊豆には鉄道が通っていません。修善寺や三島からのバス、車、または清水港からの駿河湾フェリーで土肥港に入るルートになります。
東伊豆町にはいくつ温泉地がありますか?
町公式は「海沿いの6つの温泉郷(大川温泉・北川温泉・熱川温泉・片瀬温泉・白田温泉・稲取温泉)」と記載しています。
修善寺と土肥は近いですか?
同じ伊豆市内ですが、伊豆市公式は「修善寺駅から東海バスで約50分」としています。近くはありません。
犬と海に入れるのはどの地区ですか?
下田市観光協会が、市内の海水浴場ではリードを着用すれば犬と一緒に泳げると案内しています。伊東は「入水禁止」です。
東京からいちばん近い伊豆はどこですか?
中伊豆です。伊豆市公式は東京インターチェンジから修善寺まで車で約1時間45分、JR東日本は特急踊り子で東京駅から修善寺駅まで約2時間8分としています。
参考・出典
- 伊東市公式「市の概要」(更新日:2021年10月04日)。「太平洋に突き出し、温暖な気候に恵まれた伊豆半島。その東の玄関口に位置する伊東市は、市域の44.7%が国立公園区域に指定されています。」(2026-08-19取得)
- 東伊豆町公式(更新日:2024年12月09日)。「東伊豆町は、静岡県の伊豆半島東海岸の中央に位置し、天城の山並みを背に伊豆大島をはじめとした伊豆七島を望み、豊かな自然に恵まれた人口約1万3千人のまちです。」「また、海沿いの6つの温泉郷(大川温泉・北川温泉・熱川温泉・片瀬温泉・白田温泉・稲取温泉)を縫うように私鉄の伊豆急行線と国道135号線が通っています。」「湯量が豊富な6つの温泉場にはそれぞれ特徴があり、大小合わせて約70軒の宿泊施設が海岸線を中心に軒を連ねます。」(2026-08-19取得)
- 河津町公式「町の概要」。「河津町は伊豆半島の南端に近い東海岸に位置し、東西13.7km、南北14.7kmで総面積100.69km2の町です。」「温泉も豊富に湧き出しており観光資源として活用されています。」(2026-08-19取得)
- 下田市公式「市の概要」(更新日:2023年03月05日)。「下田市は静岡県の東南部、伊豆半島の南部東側、北緯34度40分、東経138度57分に位置し、市域は東西13km、南北16km、面積は104.38平方キロメートル(全国都道府県市区町村別面積調)の広がりを持っています。」(2026-08-19取得)
- 南伊豆町公式(ふるさと寄附ページ)。「南伊豆町は、静岡県伊豆半島最南端に位置する人口約8,000人の町です。」(2026-08-19取得)
- 西伊豆町公式「町の概要」。「私たちのまちは、静岡県東部、伊豆半島西海岸の中央に位置し、西側は駿河湾に、東側は急峻な山並みの天城山系が連なり、北と南にその支脈が海岸まで迫まっています。」「富士箱根伊豆国立公園及び名勝伊豆西南海岸の指定を受けた自然景観に恵まれ、水平線に沈む美しい夕陽はまちの誇りです。」(2026-08-19取得)
- 伊豆市公式ポータルサイト「伊豆市の概要」(更新日:2023年03月01日)。「伊豆市は伊豆半島の中央部に位置し、直線距離で東京から約100キロメートル、静岡市から約60キロメートルとなっています。豊かな自然環境に恵まれ、南側は天城山系の山並みに囲まれ、西側では青く澄んだ駿河湾に面しています。」(2026-08-19取得)
- 伊豆の国市公式「市の概要」(更新日:2024年6月1日)。「伊豆の国市は、伊豆半島の北部、田方平野のほぼ中央に位置します。東は箱根山系の連山に、西は城山、葛城山などの山々に囲まれ豊かな自然環境を保っています。」(2026-08-19取得)
- 伊東市公式観光ガイド(伊東観光協会)「伊東温泉」。「伊豆高原エリアは、国指定天然記念物の大室山や城ヶ崎海岸など、火山活動によって現在の地形を形成したといわれているジオスポットがいくつも存在しています。」(2026-08-19取得)
- 伊豆市公式ポータルサイト「伊豆市のアクセス」(更新日:2023年03月01日)。「伊豆箱根鉄道で 三島駅…修善寺駅(約30分)」「東京インターチェンジ発 移動時間:約1時間45分」「修善寺駅から東海バスで約50分、「伊豆市土肥支所」バス停下車すぐ」(2026-08-19取得)
- 伊豆の国市公式「ふるさと納税」。「また多くの源泉を有する湯の街でもあり、中でも伊豆長岡温泉は、1300年以上の歴史を持つ「古奈温泉」と明治に開湯された「長岡温泉」から成る由緒ある温泉です。」(2026-08-19取得)
最終更新: 2026-08-20