伊豆で「泉質は?」と聞かれても、一言では答えられません。半島の東と西と真ん中で、湧いている湯が違うからです。
伊東:湧出量は静岡県で1番
伊東市公式観光ガイドに、具体的な数字が載っています。
豊かな湧出量26,836リットル/分(2024年1月現在)は静岡県では1番と全国有数を誇っています。[1]
泉質については、同じページに2つの表記が並んでいます。
★同一ページ内で「単純泉・弱食塩泉が中心」と「塩化物泉と硫酸塩泉がメイン」という2つの表記が並存しています。どちらが最新かの説明は見当たりませんでした。どちらの表記も原文のまま載せておきます。その宿の湯がどの泉質かは、脱衣所の掲示で確認するのが確実です(温泉掲示の読み方)。
共通しているのは「無色透明・無臭」という点です。にごり湯や硫黄の香りを期待していると、印象が違うかもしれません(にごり湯の温泉/温泉用語の基礎)。
東伊豆:町内に6つの温泉郷
東伊豆町公式の説明が、この地区の密度をよく表しています。
また、海沿いの6つの温泉郷(大川温泉・北川温泉・熱川温泉・片瀬温泉・白田温泉・稲取温泉)を縫うように私鉄の伊豆急行線と国道135号線が通っています。[2]
さらに「湯量が豊富な6つの温泉場にはそれぞれ特徴があり、大小合わせて約70軒の宿泊施設が海岸線を中心に軒を連ねます。」[2]。
「東伊豆に泊まる」だけでは場所が決まりません。 6つのうちどこか、まで決めてください。駅と温泉郷の位置関係は、伊豆急行線の駅名と合わせて見ると分かりやすいです。
★東伊豆町の公式サイトでは、泉質名・源泉数・湧出量・泉温の数値を確認できませんでした。個別の温泉地の泉質は、宿の掲示または各温泉の案内でご確認ください。
伊豆市:源泉のデータを公表しています
伊豆市は、市が持っている源泉について泉温・湧出量・泉質を一覧で公開しています。数字が具体的なので、そのまま紹介します(表の項目は「源泉名/井戸の深さ(メートル)/温度℃/1分あたりの湧出量(リットル)/泉質/泉質(旧称)」)[3]。
| 源泉名 | 温度 | 湧出量 | 泉質 |
|---|---|---|---|
| 三脈源泉 | 40.5℃ | 637.5 L/分 | Ca-Cl温泉 |
| 水口洞源泉 | 64.3℃ | 716.4 L/分 | Ca-SO4温泉 |
| 八木沢温泉 | 28.8℃ | 191.0 L/分 | Ca-SO4温泉 |
| 小土肥温泉 | 46.5℃ | 489.5 L/分 | Ca-Cl温泉 |
正式な泉質表記も載っています。たとえば「泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉) pH8.3 温度54.3℃」[3]。八木沢温泉は「(低張性・弱アルカリ性・低温泉) pH7.8」と、低温泉に分類されています[3]。
★このページは市有源泉(土肥・八木沢・小土肥)のデータのみで、修善寺温泉・天城湯ヶ島温泉の泉質は掲載されていません。同じ伊豆市内でも、上の数字がそのまま当てはまるわけではありません。
伊豆の国市:泉質が地区ごとに違う
伊豆の国市の観光情報ページには、地区ごとの泉質が書かれています[4]。
- 「伊豆長岡、韮山、大仁、畑毛、奈古谷と様々な風情、豊富な泉質を楽しめます。」
- 「【伊豆長岡温泉】源氏山を挟んで西側の長岡温泉、東側の古奈温泉をあわせて「伊豆長岡温泉」と呼ばれています。……(泉質:アルカリ性単純泉)」
- 「【大仁温泉】……(泉質:硫酸塩泉)」
- 「【畑毛温泉】……ぬるめの単純温泉で湯船での読書も楽しめます。(国民温泉保養地指定)」
市のふるさと納税ページには歴史の記載もあります。「多くの源泉を有する湯の街でもあり、中でも伊豆長岡温泉は、1300年以上の歴史を持つ「古奈温泉」と明治に開湯された「長岡温泉」から成る由緒ある温泉です。」[5]
効能については書きません
温泉の効能・治癒効果については、アイタヨでは断定的な表現をしません。上で紹介したのは、公式サイトに書かれている泉質名・泉温・湧出量・pHといった事実の記載だけです。
温泉には掲示の義務があり、加水・加温・循環・消毒を行っている場合はその旨と理由を掲示することになっています。その湯のことを一番正確に教えてくれるのは、脱衣所の掲示です。 読み方は温泉掲示の読み方にまとめました。源泉かけ流しかどうかは源泉かけ流しの宿、沸かし湯との違いは沸かし湯とは?をどうぞ。
客室露天で、その宿の湯に浸かる
伊豆は湧出量が多い土地ですが、旅行者にとって大事なのは「その宿でどう湯に入れるか」です。客室露天付きなら、時間も回数も自分で決められます。
犬連れの場合はもう一つ理由があります。大浴場に行くあいだ、犬を部屋に残すことになるからです。犬を部屋に残せない宿もあるので、客室露天は現実的な解決策になります(客室露天の選び方/全室露天付きの宿)。
犬と泊まれて客室露天がある部屋は数が限られます。満室でもアイタヨでベルを押しておけば、キャンセルが出た瞬間にLINEで無料通知が届きます(直前キャンセルの拾い方)。
よくある質問
伊東温泉の湧出量はどれくらいですか?
伊東市公式観光ガイドは「豊かな湧出量26,836リットル/分(2024年1月現在)は静岡県では1番と全国有数を誇っています。」と記載しています。
伊東温泉の泉質は何ですか?
同じ公式ページ内に「単純泉・弱食塩泉が中心」と「「塩化物泉」と「硫酸塩泉」の2種類がメイン」という2つの表記が並存しています。共通しているのは無色透明・無臭という点です。宿ごとの泉質は脱衣所の掲示でご確認ください。
東伊豆にはいくつ温泉地がありますか?
町公式は「海沿いの6つの温泉郷(大川温泉・北川温泉・熱川温泉・片瀬温泉・白田温泉・稲取温泉)」と記載しています。
伊豆の温泉は熱いですか?
場所によります。伊豆市が公表している市有源泉のデータでは、八木沢温泉が28.8℃(低温泉)、水口洞源泉が64.3℃と幅があります。
伊豆長岡温泉の泉質は?
伊豆の国市公式は伊豆長岡温泉について「(泉質:アルカリ性単純泉)」と記載しています。
温泉の効能は?
アイタヨでは効能・治癒効果を断定的に書きません。泉質名や泉温などの事実は公式の表記のまま紹介しています。詳しくは脱衣所の掲示をご覧ください。
参考・出典
- 伊東市公式観光ガイド(伊東観光協会)「伊東温泉」(ページ内日付表記「2024.08.27」)。「豊かな湧出量26,836リットル/分(2024年1月現在)は静岡県では1番と全国有数を誇っています。」「泉質は単純泉・弱食塩泉が中心で、無色無臭。肌に優しく低刺激の温泉になります。」「伊東温泉は、無色透明無臭という特徴をもっていて、「塩化物泉」と「硫酸塩泉」の2種類がメインとなります。」「伊豆高原エリアは、国指定天然記念物の大室山や城ヶ崎海岸など、火山活動によって現在の地形を形成したといわれているジオスポットがいくつも存在しています。」(2026-08-19取得)
- 東伊豆町公式(更新日:2024年12月09日)。「湯量が豊富な6つの温泉場にはそれぞれ特徴があり、大小合わせて約70軒の宿泊施設が海岸線を中心に軒を連ねます。」「また、海沿いの6つの温泉郷(大川温泉・北川温泉・熱川温泉・片瀬温泉・白田温泉・稲取温泉)を縫うように私鉄の伊豆急行線と国道135号線が通っています。」(2026-08-19取得)
- 伊豆市公式「市有源泉」(更新日:2025年03月28日)。表頭「源泉名/井戸の深さ(メートル)/温度℃/1分あたりの湧出量(リットル)/泉質/泉質(旧称)」。「三脈源泉 100.0 40.5 637.5 Ca-Cl温泉 含芒硝塩化土類泉」「水口洞源泉 408.1 64.3 716.4 Ca-SO4温泉 含食塩石膏泉」「八木沢温泉 975.0 28.8 191.0 Ca-SO4温泉」「小土肥温泉 600.4 46.5 489.5 Ca-Cl温泉」「泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉) pH8.3 温度54.3℃」「泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・低温泉) pH7.8」(2026-08-19取得)
- 伊豆の国市公式「いで湯のまち 伊豆の国市観光情報」。「伊豆長岡、韮山、大仁、畑毛、奈古谷と様々な風情、豊富な泉質を楽しめます。」「【伊豆長岡温泉】源氏山を挟んで西側の長岡温泉、東側の古奈温泉をあわせて「伊豆長岡温泉」と呼ばれています。……(泉質:アルカリ性単純泉)」「【大仁温泉】……(泉質:硫酸塩泉)」「【畑毛温泉】……ぬるめの単純温泉で湯船での読書も楽しめます。(国民温泉保養地指定)」(2026-08-19取得)
- 伊豆の国市公式「ふるさと納税」。「また多くの源泉を有する湯の街でもあり、中でも伊豆長岡温泉は、1300年以上の歴史を持つ「古奈温泉」と明治に開湯された「長岡温泉」から成る由緒ある温泉です。」(2026-08-19取得)
最終更新: 2026-08-20