万座の湯が硫黄で強いのは、そこが活火山だからです。楽しむ前に、この一段だけ知っておいてください。
万座は活火山の上にある
万座温泉観光協会の公式説明です[1]。
万座温泉は群馬県の西北端、嬬恋村の北部、上信越高原国立公園内の標高1,800mに位置しています。
そして環境省中部地方環境事務所の記録です[2]。
万座温泉周辺にて硫化水素ガスの定期観測に参加してきました。万座温泉地区では上信越高原国立公園を代表する火山のひとつ、草津白根山系に育まれた自然を安全に楽しんでいただくため、関係者により定期的に硫化水素ガスの観測を行っています。
「安全に楽しんでいただくため」に定期観測が要る場所、というのが万座の前提です。これは危険という意味ではなく、管理されているという意味です。
空吹(からぶき)は立入禁止
環境省の説明です[2]。
空吹(からぶき)は、万座しぜん情報館の駐車場のすぐそばにある噴気孔。高濃度の硫化水素ガスが噴気しており、噴気孔への立入りはできませんが、活火山の地肌と硫黄のにおいを間近で感じることができます。
「駐車場のすぐそば」に高濃度の硫化水素ガスの噴気孔がある、という位置関係です。柵や表示の内側に入らないでください。
万座しぜん情報館
環境省が整備した施設です。万座温泉観光協会の公式表記[4]:
万座バスターミナル前にある環境省が整備した施設です。散策前の情報収集や温泉を楽しんだ後の休憩が可能となっています。季節ごとに自然観察会や企画展などのイベントを開催しています。開館時間:9:00~16:00(入場無料)休館日 :毎週火曜日(祝日と重なった場合はその翌日)、12月 31日及び1月1日
散策する前に、まずここで最新の情報を取るのが正しい順番です。 入場無料です。
噴火警戒レベルの現況
気象庁の報道発表(2026年5月15日)です[3]。
本日(15日)11時00分に草津白根山(白根山(湯釜付近))の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)に引き下げました。
ただしレベル1は「危険がない」という意味ではありません[5]。
噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)
現在の警戒事項等 湯釜火口から概ね500mの範囲では、ごく小規模な火山灰等の噴出の可能性があります。
浅間山についても、環境省の上信越高原国立公園ページに記載があります[6]。
浅間山の噴火警戒レベルがレベル1(活火山であることに留意)となりました。(令和8年5月22日(金) 11時)
環境省は国立公園の利用について、こう案内しています[7]。
国立公園内には噴火警戒レベルが設定されている火山があります。最新の情報を収集して登山計画を立ててください。
★上に書いた噴火警戒レベルは2026年8月13日時点の状況です。 火山の状況は変わります。出発前に必ず気象庁の最新情報をご確認ください。
犬を連れて行く場合に考えること
ここは正直に書きます。
「犬を連れて行く場合の硫化水素ガスの注意」に特化した公式の記載を、見つけられませんでした。 探した範囲は、万座温泉観光協会の公式サイト、環境省の上信越高原国立公園のページです。
したがって以下は、公式に書かれた事実から筆者が導いた考え方であり、公式の指示ではありません。区別して読んでください。
公式に書かれている事実
- 万座地区では硫化水素ガスの定期観測が行われている[2]
- 空吹の噴気孔は高濃度の硫化水素ガスが噴気しており、立入りできない[2]
- 湯釜火口から概ね500mの範囲では、ごく小規模な火山灰等の噴出の可能性がある[5]
そこから言えること(筆者の判断です)
- 立入規制区域には、人も犬も入れません。 規制は人に対して書かれていますが、犬を連れて入ることが認められるはずがありません
- 硫化水素は空気より重い気体です。 一般論として、地面に近い位置ほど濃度が高くなります。犬の鼻の高さは人より低いところにあります。これは万座の公式資料に書かれていることではなく、一般的な性質です
- 匂いに反応して犬が地面を嗅ぎ回る場所は、避けたほうがいいです
「万座に犬を連れて行ってはいけない」とは書きません。 そう書いてある公式情報はありません。ただし、噴気地帯に近づくときは犬をリードで短く保ち、地面を嗅がせない、規制表示の内側に絶対に入らない——これは守ってください(犬連れ旅行の注意点)。
心配であれば、万座しぜん情報館で職員の方に直接聞くのが確実です[4]。
万座に泊まる犬連れの現実
万座温泉観光協会の公式サイト内で、万座温泉エリアの施設について「ペット同伴可」を明記した記載を見つけられませんでした。 嬬恋村としては犬連れを歓迎していますが、その中心は北軽井沢・浅間高原エリアです(嬬恋村を犬と歩く)。
万座で犬と泊まれるかどうかは、宿へ直接ご確認ください。 本稿では断定しません。
よくある質問
万座温泉は安全ですか?
環境省と関係者が硫化水素ガスの定期観測を行っている地域です。表示された立入規制を守れば、施設や道路を利用できます。
空吹には近づけますか?
環境省は「高濃度の硫化水素ガスが噴気しており、噴気孔への立入りはできません」としています。離れた位置からの見学のみです。
草津白根山の噴火警戒レベルは今いくつですか?
気象庁は2026年5月15日11時にレベル1(活火山であることに留意)へ引き下げました。ただし湯釜火口から概ね500mの範囲では、ごく小規模な火山灰等の噴出の可能性があるとされています。出発前に最新情報をご確認ください。
犬を連れて行っても大丈夫ですか?
犬に特化した公式の注意喚起は見つけられませんでした。立入規制区域には入らない、リードを短く保つ、地面を嗅がせないといった対応が現実的です。心配なら万座しぜん情報館でご相談ください。
万座しぜん情報館はどこですか?
万座バスターミナル前です。開館は9:00〜16:00、入場無料、休館日は毎週火曜(祝日の場合は翌日)と12月31日・1月1日です。
万座で犬と泊まれますか?
万座温泉観光協会の公式サイトに「ペット同伴可」の明記を見つけられませんでした。宿へ直接ご確認ください。
参考・出典
- 「万座温泉は群馬県の西北端、嬬恋村の北部、上信越高原国立公園内の標高1,800mに位置しています。」— 万座温泉観光協会「アクセス」 (2026-08-13取得)
- 「万座温泉周辺にて硫化水素ガスの定期観測に参加してきました。万座温泉地区では上信越高原国立公園を代表する火山のひとつ、草津白根山系に育まれた自然を安全に楽しんでいただくため、関係者により定期的に硫化水素ガスの観測を行っています。」「空吹(からぶき)は、万座しぜん情報館の駐車場のすぐそばにある噴気孔。高濃度の硫化水素ガスが噴気しており、噴気孔への立入りはできませんが、活火山の地肌と硫黄のにおいを間近で感じることができます。」— 環境省 中部地方環境事務所 アクティブ・レンジャー日記(万座) (2026-08-13取得)
- 「本日(15日)11時00分に草津白根山(白根山(湯釜付近))の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)に引き下げました。」— 気象庁 報道発表(2026年5月15日) (2026-08-13取得)
- 「万座バスターミナル前にある環境省が整備した施設です。散策前の情報収集や温泉を楽しんだ後の休憩が可能となっています。季節ごとに自然観察会や企画展などのイベントを開催しています。開館時間:9:00~16:00(入場無料)休館日 :毎週火曜日(祝日と重なった場合はその翌日)、12月 31日及び1月1日」— 万座温泉観光協会「万座しぜん情報館」 (2026-08-13取得)
- 「噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)」「現在の警戒事項等 湯釜火口から概ね500mの範囲では、ごく小規模な火山灰等の噴出の可能性があります。」— 気象庁「火山活動の状況」 (2026-08-13取得)
- 「浅間山の噴火警戒レベルがレベル1(活火山であることに留意)となりました。(令和8年5月22日(金) 11時)」— 環境省「上信越高原国立公園」 (2026-08-13取得)
- 「国立公園内には噴火警戒レベルが設定されている火山があります。最新の情報を収集して登山計画を立ててください。」— 環境省「上信越高原国立公園 利用上の注意」 (2026-08-13取得)
最終更新: 2026-08-20