万座は「硫黄の温泉」として説明されることが多い場所ですが、公式にどこまで書いてあるかを見ると、けっこう具体的です。
数字で見る万座の湯
公式に確認できた数値です。
| 項目 | 公式表記 | 出典 |
|---|---|---|
| 湧出量 | 1日540万リットル | 万座温泉観光協会[1]/万座プリンスホテル[2] |
| 源泉の数 | 27種類 | 万座温泉観光協会[1] |
| 源泉温度(姥湯) | 約80℃ | 万座プリンスホテル[2] |
| 泉質(姥湯) | 酸性・含硫黄ーナトリウム・マグネシウムー硫酸塩温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉) | 万座プリンスホテル[2] |
| 標高 | 1,800m | 万座温泉観光協会[3] |
pHの具体的な数値は、公式ページに記載を見つけられませんでした。 泉質分類が「酸性」であることは確認できていますが、pHがいくつかは本稿では書けません。
「日本一」の表現は、出典によって強さが違う
ここは分けて書きます。
万座温泉観光協会[1]:
万座温泉のお湯は、1日540万リットルという豊富な湧出量と、日本一ともいわれる高濃度の硫黄泉であることが特徴です。
万座プリンスホテル[2]:
硫黄含有量 日本一。標高1,800mの高山温泉郷・万座。「星に一番近い温泉」として知られています。
観光協会は「日本一ともいわれる」、ホテルは「日本一」と言い切っています。本稿では、両方の表記をそのまま示すにとどめます。 「日本一である」と断定するには、比較の基準と全国の統計が要りますが、それを示す公的な資料を確認できていません。
源泉は27種類ある
万座温泉観光協会の説明です[1]。
姥湯(湯畑)をはじめ、27種類の源泉が湧き出で、施設によっても源泉の種類が違ったり、源泉のブレンドをされたりとバラエティも楽しむことができます。
同ページには施設別の源泉名が列挙されていて、姥湯(湯畑)、竜泉の湯、空噴(嬬取の湯)、大苦湯、ラジウム北光泉、鉄湯/鉄湯1号/鉄湯2号、苦湯/苦湯2号/苦湯3号、法性の湯などが挙がっています[1]。
「宿の湯に入った=万座の湯に入った」ではありません。 施設によって引いている源泉が違います。宿を選ぶ時点で、どの源泉かを見る価値があります。
万座プリンスホテルは自館について「20ある全ての湯船がかけ流しです」としています[2]。
効能と、入浴の注意
万座プリンスホテルの公式Q&Aです[2]。
A2.万座温泉の効能は? 神経痛・筋肉痛・冷え性・関節痛・疲労回復・運動器障害などに効果がございます。
A8.温泉は飲んでも大丈夫ですか? 酸性が強いため飲めません。
入浴前後の注意も公式に明記されています[4]。
冷えた体で熱いお湯の中に入ると、血圧が急に上昇して大変危険です。入浴時、浴槽に入る前に、かけ湯をしましょう。
温泉から出たら水分を補給して、30分以上休息をとるようにしましょう。
標高1,800mで、しかも高温泉です。 「冷えた体で熱い湯」という条件が、万座では特に成立しやすいことに注意してください。
禁忌についても記載があります[2]。
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血 その他一般的に病勢進行中の疾患です。
銀製品について
硫黄泉では銀製品が変色すると一般に言われますが、「銀製品の変色」に関する公式の記載を、万座温泉観光協会・万座プリンスホテルのページで見つけられませんでした。
一般論としては硫黄泉で銀は硫化して黒ずみます。ただし公式に書かれていないので、本稿では「万座の湯で必ずこうなる」とは書きません。心配なら外していく、が無難です。
日帰り入浴もできる
万座温泉観光協会の「日帰り温泉一覧」に、7施設の受付時間と料金が掲載されています[5]。たとえば豊国館は「【受付時間】08:30~16:30(入浴受付15:30まで)【日帰り入浴料金(1名様)】①おとな_800円②こども_400円」、万座高原ホテルは「【受付時間】11:00~18:00(入浴受付17:00まで)【日帰り入浴料金(1名様)】①おとな_1,700円②こども_850円」です[5]。
料金は2026年8月時点の掲載値です。 変わりますので、行く前に公式でご確認ください(万座の日帰り入浴は現実的か)。
犬連れの場合
浴場に犬は入れません。万座温泉観光協会の公式サイト内で、万座温泉エリアの施設について「ペット同伴可」を明記した記載を見つけられませんでした。
嬬恋村としては犬連れの受け入れを打ち出していますが、村の「感謝券が使える宿泊施設一覧」で「*ペット可」の注記が付いているのは主に北軽井沢・浅間高原エリアの施設で、万座温泉地区の宿には付いていません[6](嬬恋村を犬と歩く)。
万座で犬と泊まれるかどうかは、宿へ直接確認するのが確実です。 本稿では「泊まれます」とも「泊まれません」とも書きません。
掲示は読む
酸性・含硫黄泉のような特徴のある湯ほど、加水・加温・循環・消毒の有無で体感が変わります。脱衣所の掲示を見てください(脱衣所の温泉掲示の読み方/沸かし湯と源泉かけ流しの違い/温泉用語の基礎)。
よくある質問
万座温泉の泉質は何ですか?
万座プリンスホテルの公式表記で、姥湯源泉は「酸性・含硫黄ーナトリウム・マグネシウムー硫酸塩温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)」です。
pHはいくつですか?
公式ページにpHの具体的な数値の記載を見つけられませんでした。泉質分類が「酸性」であることは確認できています。
源泉温度は?
万座プリンスホテル・万座高原ホテルが主に引湯している姥湯源泉は約80℃と公式に記載されています。
本当に硫黄含有量が日本一ですか?
万座温泉観光協会は「日本一ともいわれる」、万座プリンスホテルは「硫黄含有量 日本一」と表記しています。本稿では、これを裏付ける公的統計を確認できていないため断定しません。
温泉水は飲めますか?
飲めません。万座プリンスホテルが公式に「酸性が強いため飲めません」としています。
銀のアクセサリーは大丈夫ですか?
万座の公式ページに銀製品の変色に関する記載を見つけられませんでした。硫黄泉では一般に銀が変色するため、心配なら外しておくのが無難です。
源泉はいくつありますか?
万座温泉観光協会は「27種類の源泉が湧き出で」としています。施設によって引いている源泉が異なります。
参考・出典
- 「万座温泉のお湯は、1日540万リットルという豊富な湧出量と、日本一ともいわれる高濃度の硫黄泉であることが特徴です。」「姥湯(湯畑)をはじめ、27種類の源泉が湧き出で、施設によっても源泉の種類が違ったり、源泉のブレンドをされたりとバラエティも楽しむことができます。」— 万座温泉観光協会「万座の温泉」 (2026-08-13取得)
- 「A4.万座プリンスホテル、万座高原ホテルが主に引湯している姥湯源泉は約80℃あります。」「A3.20ある全ての湯船がかけ流しです。1日540万リットルの温泉が自噴し豊富な湯量と泉質が自慢です。」「A11.どのような成分・泉質ですか? 酸性・含硫黄ーナトリウム・マグネシウムー硫酸塩温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)です。※姥湯源泉」「A2.万座温泉の効能は? 神経痛・筋肉痛・冷え性・関節痛・疲労回復・運動器障害などに効果がございます。」「A8.温泉は飲んでも大丈夫ですか? 酸性が強いため飲めません。」「急性疾患(特に熱のある場合)、活動性結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血 その他一般的に病勢進行中の疾患です。」「硫黄含有量 日本一。標高1,800mの高山温泉郷・万座。「星に一番近い温泉」として知られています。」— 万座プリンスホテル「温泉Q&A」 (2026-08-13取得。pHの数値は同ページに記載を見つけられませんでした)
- 「万座温泉は群馬県の西北端、嬬恋村の北部、上信越高原国立公園内の標高1,800mに位置しています。」— 万座温泉観光協会「アクセス」 (2026-08-13取得)
- 「冷えた体で熱いお湯の中に入ると、血圧が急に上昇して大変危険です。入浴時、浴槽に入る前に、かけ湯をしましょう。」「温泉から出たら水分を補給して、30分以上休息をとるようにしましょう。」— 万座プリンスホテル「入浴のススメ」 (2026-08-13取得)
- 「【受付時間】08:30~16:30(入浴受付15:30まで)【日帰り入浴料金(1名様)】①おとな_800円②こども_400円」(豊国館)「【受付時間】11:00~18:00(入浴受付17:00まで)【日帰り入浴料金(1名様)】①おとな_1,700円②こども_850円」(万座高原ホテル)— 万座温泉観光協会「日帰り温泉」 (2026-08-13取得。2026年8月時点の掲載値です)
- 嬬恋村「感謝券が使える宿泊施設一覧」(「*ペット可」の注記が付く施設と、注記のない万座温泉地区の施設が同一の一覧に掲載されている。末尾に「※ペット同伴の詳細については各施設へお問い合わせください」との注記あり) (2026-08-13取得)
最終更新: 2026-08-20