だから日光の紅葉は「どこがきれいか」ではなく「どの順に色づくか」で組みます。以下、日光旅ナビの記載だけで整理します。
まず数字|いろは坂の渋滞は20分が2〜3時間、最大6時間
日光旅ナビのいろは坂のページには、次のように書かれています。
秋には日光で最も紅葉の美しいスポットとしても知られ、絶景のドライブコースのため、大渋滞となるほどの人気です。通常上るのに20分ほどの道路ですが、渋滞時は2~3時間かかることが多々ありますので、紅葉シーズン中は特に余裕をもってお出かけすることをオススメします。(連休中はさらに混雑し、いろは坂を上るのに最大6時間の渋滞が発生したこともあります。)
観光協会の公式サイトが自ら「大渋滞となるほどの人気」と書く道は多くありません。しかもこの坂は逃げ道が作れません。
日光市街と中禅寺湖・奥日光を結ぶ観光道路。下り専用の第一いろは坂と上り専用の第二いろは坂の二つの坂を合計すると48か所もの急カーブがあることから「いろは48文字」にたとえてこの名がつきました。カーブごとに「い」「ろ」「は」・・・の看板が表示される急坂が続き、標高差は約440m。
上りは第二いろは坂、下りは第一いろは坂と一方通行で決まっているため、「混んでいるから引き返して別ルートで」ができない構造です。列に入った時点で、その列を最後まで進むことになります。坂そのものの成り立ちはいろは坂の走り方に分けて書きました。
渋滞を前提にすると、紅葉期の1日の組み立ては単純になります。いろは坂を上るのは1日1回まで。往復して両側を見る計画は、時間の裏付けがありません。
★明智平ロープウェイは2027年8月31日まで動かない
いろは坂の紅葉といえば明智平の展望台から見下ろす構図が定番でしたが、いま使えません。理由は工事です。
【リニューアル工事に伴う運休について】明智平ロープウェイでは、リニューアル工事のため下記の期間長期運休となります。ご注意ください。*2026年 1月16日 ~ 2027年 8月31日 (約1年7か月)お問合せ 日光交通(株) TEL 0288-54-1154
つまり2026年の秋も2027年の秋も、この展望台からの紅葉は見られません。ネット上の紅葉写真の多くはロープウェイ運休前のものです。明智平そのものは第二いろは坂の途中にあり駐車場も広い休憩地点として機能しますが、標高1373mの展望台へは上がれません。
紅葉の目的地を「展望台からの俯瞰」に置いていた方は、目的地を組み替えてください。代わりになるのが、次の「色づく順」です。
色づく順に、混雑を外す
日光の紅葉は、標高と場所で始まる時期が違います。日光旅ナビの各ページに書かれている時期を早い順に並べます。
| 時期 | 場所 | 公式の記載 |
|---|---|---|
| 9月下旬ごろ〜 | 竜頭滝 | 「9月下旬ごろから始まる紅葉は、日光市内で最も早く木々が色づくと言われており」 |
| 9月下旬〜10月上旬 | 戦場ヶ原(草紅葉) | 「草紅葉が美しい9月下旬~10月上旬がオススメです」 |
| 10月上旬〜10月中旬 | 湯ノ湖 | 「10月上旬~10月中旬には赤・黄・茶、色とりどりの見事な紅葉が見られます」 |
| 10月中旬 | 川俣温泉 | 「10月中旬の紅葉をお楽しみください」 |
ここが日光の紅葉の実務です。竜頭滝が日光市内でいちばん早いと公式に書かれています。9月下旬なら、まだ「紅葉シーズン」としてのいろは坂の大渋滞は本格化していない時期にあたります。
そして紅葉を「木の色」だけで考えないでください。戦場ヶ原の草紅葉は9月下旬から10月上旬。湿原一面が茶色く染まるもので、これは木の紅葉より早く来ます。竜頭滝と戦場ヶ原はどちらも奥日光の同じ道沿いなので、9月下旬から10月上旬の1回の上りで両方を消化できます。
10月中旬まで待てるなら、いろは坂を上らない選択肢もあります。川俣温泉は鬼怒川の上流側で、日光旅ナビには「日光宇都宮道路今市ICから約70分」と案内されています。いろは坂を通らないルートです。
渋滞を避ける具体策
公式の記載から言えることだけを挙げます。
- 時期をずらす:竜頭滝は9月下旬ごろから色づき始めると公式に書かれています。ピークの10月連休を外せる唯一の材料です
- 連休を外す:最大6時間の記録は「連休中はさらに混雑し」という文脈で記載されています。渋滞の桁が変わるのは連休です
- バスに乗る:竜頭滝は「湯元温泉行バス乗車約65分、「竜頭の滝」バス停から徒歩約2分」。バスも同じ道路を走るので渋滞の影響は受けますが、運転の負担と駐車場探しは消えます
- 船に乗る:中禅寺湖の遊覧船には秋限定のコースがあります。日光旅ナビには「紅葉シーズンには「紅葉廻り」コースも運行されます。」と記載されています。ただし遊覧船の運行期間は4月中旬〜11月30日で、時刻と料金は日光旅ナビに記載がありません
いずれにせよ、渋滞に入ってからできることはありません。前日までに決めることがすべてです。
宿の予約は、渋滞より前に決まる
紅葉期の日光は、道が混むだけでなく宿も埋まります。しかも上で見たとおり、日光の紅葉は「10月のどこでもいい」旅にはなりません。竜頭滝を見たいなら9月下旬、湯ノ湖を見たいなら10月上旬〜中旬と、目的地が日付を決めてしまうからです。
アイタヨは、日付を動かせない旅のための空室監視サービスです。満室の日でも監視をかけておけば、キャンセルで空きが出た瞬間にLINEで通知が届きます。予約・決済・キャンセルは楽天トラベル側で行い、アイタヨは空きを見つけて知らせる役割を担います(日光の宿を楽天トラベルで取る)。
なお、アイタヨには現時点で日光の宿のデータがありません。宿ごとの犬の条件についても、この記事では何も断定しません。
よくある質問
いろは坂の紅葉渋滞はどのくらいですか?
日光旅ナビには「通常上るのに20分ほどの道路ですが、渋滞時は2~3時間かかることが多々ありますので、紅葉シーズン中は特に余裕をもってお出かけすることをオススメします。」と記載されています。加えて「連休中はさらに混雑し、いろは坂を上るのに最大6時間の渋滞が発生したこともあります。」とあります。
日光でいちばん早く紅葉するのはどこですか?
竜頭滝です。日光旅ナビの竜頭滝のページに「9月下旬ごろから始まる紅葉は、日光市内で最も早く木々が色づくと言われており」と記載されています。
明智平から紅葉を見られますか?
明智平ロープウェイが2026年1月16日〜2027年8月31日まで長期運休のため、展望台へは上がれません。
いろは坂を通らずに紅葉を見られますか?
川俣温泉は「10月中旬の紅葉をお楽しみください」と案内されており、アクセスは「日光宇都宮道路今市ICから約70分」と記載されています。いろは坂を経由しないルートです。
遊覧船から紅葉を見られますか?
中禅寺湖のページに「紅葉シーズンには「紅葉廻り」コースも運行されます。」と記載されています。ただし運航時刻と料金については、日光旅ナビに記載がありません。
参考・出典
- 「秋には日光で最も紅葉の美しいスポットとしても知られ、絶景のドライブコースのため、大渋滞となるほどの人気です。通常上るのに20分ほどの道路ですが、渋滞時は2~3時間かかることが多々ありますので、紅葉シーズン中は特に余裕をもってお出かけすることをオススメします。(連休中はさらに混雑し、いろは坂を上るのに最大6時間の渋滞が発生したこともあります。)」──いろは坂|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「【リニューアル工事に伴う運休について】明智平ロープウェイでは、リニューアル工事のため下記の期間長期運休となります。ご注意ください。*2026年 1月16日 ~ 2027年 8月31日 (約1年7か月)お問合せ 日光交通(株) TEL 0288-54-1154」──明智平(明智平展望台)|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「5月~6月は赤紫色のトウゴクミツバツツジが咲き誇るオススメの季節。また9月下旬ごろから始まる紅葉は、日光市内で最も早く木々が色づくと言われており、多くのお客様が訪れる人気の場所です。」「湯元温泉行バス乗車約65分、「竜頭の滝」バス停から徒歩約2分」──竜頭滝|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「一年を通して楽しめますが、ワタスゲやホザキシモツケが見頃になる6月中旬~8月上旬、草紅葉が美しい9月下旬~10月上旬がオススメです。」──戦場ヶ原|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「10月上旬~10月中旬には赤・黄・茶、色とりどりの見事な紅葉が見られます。またマス釣りの名所でもあり、5月~9月の解禁期間には、多くの人々で賑わいます。」──湯ノ湖|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「特に初夏のツツジ、秋の紅葉が見事です。」「紅葉シーズンには「紅葉廻り」コースも運行されます。」──中禅寺湖|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「付近には景勝地・瀬戸合峡をはじめ間欠泉、川俣湖などの見どころがあり、平家落人伝説が残る平家塚もあります。5月中旬の新緑、10月中旬の紅葉をお楽しみください。」「日光宇都宮道路今市ICから約70分」──川俣温泉|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
最終更新: 2026-08-20