数字|1269m・25km・163m・2万年
中禅寺湖のページの本文を引用します。
奥日光の入り口に位置する中禅寺湖は、周囲約25km、最大水深163mで、およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められ、原形ができたといわれています。四季折々に美しい姿を見せることから、明治から昭和初期にかけては外国人の避暑地として賑わいました。
数字を分けて置きます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 海抜高度 | 1269m |
| 周囲 | 約25km |
| 最大水深 | 163m |
| 成り立ち | 約2万年前、男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められた |
「渓谷がせき止められ」という一語が重要です。この湖は、もともと谷でした。そこへ男体山の噴火による溶岩が流れ込み、谷を塞いだ。塞がれた谷に水が溜まったものが、いまの中禅寺湖です。最大水深163mという深さは、谷だった地形をそのまま反映しています。
周囲約25kmという規模も、湖畔で「向こう岸まで歩こう」と思える寸法ではありません。西の端にある千手ヶ浜は、一般車が入れない場所です(静かな日光)。
そして海抜高度1269m。この高さのために、明治から昭和初期にかけて外国人の避暑地として賑わいました(夏の日光)。
湖と滝は、1つの水の流れ
日光でいちばん誤解されているのが、中禅寺湖と華厳滝の関係です。多くの旅行案内では別々のスポットとして並びますが、水としては繋がっています。華厳滝のページの記載です。
日光四十八滝といわれるくらい滝が多い日光市内で、最も有名とも言えるのが華厳滝。中禅寺湖の水が、高さ約97メートルの岸壁を一気に落下する壮大な滝で、自然が作り出す雄大さと、華麗な造形美の両方を楽しむことができます。
「中禅寺湖の水が、高さ約97メートルの岸壁を一気に落下する」。
つまり、いろは坂を上って湖畔に立ったとき、目の前の水面は約97m下へ落ちていく水の上流にいる、ということです。せき止められてできた湖には出口があり、その出口が滝になっている。「湖を見て、次に滝を見る」のではなく、同じ水を上と下から見ていることになります。
この関係を意識すると、華厳滝のもう一つの注記の意味も分かります。
※夜間など、水量により止水する可能性があります。
滝の水量は、湖から流れ出す水の量に左右されます。滝が単独の存在ではないことの、実務的な現れです。
華厳滝エレベーターの営業時間は「3月1日~11月30日 8:00~17:00 / 12月1日~2月28日 9:00~16:30」で「※最終入場20分前」、休業日は「年中無休」、往復料金は「大人(中学生以上)600円 小学生400円 小学生未満無料」と記載されています(日光の滝めぐり)。
湖の上を移動する|中禅寺湖遊覧船
周囲約25kmの湖を、岸から見るだけでなく上を移動する手があります。
日光国立公園を代表する美しい湖・中禅寺湖を周る機船です。中禅寺湖を1周する航路(1周限り、乗り降り自由)や千手ヶ浜コース(期間限定)があり、中禅寺湖の様々な名所を周ります。2019年6月1日には「大使館別荘記念公園」という新しい桟橋ができ、これにより、イタリア大使館別荘記念公園や英国大使館別荘記念公園へ船でアクセスすることができるようになりました。
コースの性格が2つに分かれています。
- 1周航路:1周限りですが、乗り降り自由。湖畔の名所を経由しながら移動できます
- 千手ヶ浜コース:期間限定。一般車が入れない千手ヶ浜へ、水路で向かうコースです
そして2019年6月1日の「大使館別荘記念公園」桟橋。これによって、イタリア大使館別荘記念公園と英国大使館別荘記念公園へ船で行けるようになりました。避暑地としての来歴が、桟橋という形で現在の交通に繋がっているという珍しい例です。
運行期間は「4月中旬~11月30日まで」で、休業日は「12月1日~4月中旬 冬季休業」。「※強風・濃霧などの荒天時は運休になります。」との注記もあります。乗り場は「湯元温泉行バス乗車約55分、「船の駅中禅寺」バス停から徒歩すぐ」です。
なお、遊覧船の料金と時刻については、日光旅ナビに記載がありません。この記事では金額を書きません。
犬連れの場合、この遊覧船は日光で最も条件が明確な乗り物です。備考欄に「・ペットは、キャリーをご利用いただき乗船いただけます。船の駅中禅寺にて、無料貸出を行っております。」と記載されています(日光で犬と入れる場所・入れない場所)。
湖畔の湯も、よそから来ている
中禅寺湖畔には温泉があります。ただし、ここで湧いているわけではありません。
源泉は日光湯元温泉で、昭和26年より引き湯を始めました。日光湯元は約78度の高温の源泉ですが、12km余りの距離を移動する間に入浴に適した温度になります。泉質は、良質な硫化水素泉で、様々な効能があることでも知られています。
約78度の湯が、12km余り流れて適温になる。冷ますための設備ではなく、距離そのものが温度調整になっている、という構造です。中禅寺湖畔に泊まって湯に浸かるとき、その湯は12km奥の湯元から来ています。
こうして見ると、中禅寺湖という場所は入ってくる水と、出ていく水と、引かれてくる湯の交点にあります。溶岩でせき止められた谷に水が溜まり、その水が約97m下へ落ち、そこへ12km先から湯が引かれている。湖の温泉の系統については別記事で扱っています(日光の温泉)。
季節ごとの見え方
中禅寺湖のページには、季節の記載もあります。
特に初夏のツツジ、秋の紅葉が見事です。
そして秋には、遊覧船に特別なコースが出ます。
紅葉シーズンには「紅葉廻り」コースも運行されます。
ただし、紅葉期にこの湖へ辿り着くまでの道が問題になります。いろは坂は通常20分の上りが、渋滞時には2〜3時間になります(日光の紅葉は渋滞との戦い)。
湖への行き方は「JR日光線「日光駅」/東武日光線「東武日光駅」から中禅寺温泉方面行きバス乗車約50分、「中禅寺温泉」バス停から徒歩約5分」、車なら「清滝ICから約20分」です。
よくある質問
中禅寺湖の標高はどのくらいですか?
日光旅ナビの見出しは「海抜高度1269m。日本屈指の高さにある湖」です。
中禅寺湖はどうやってできたのですか?
「およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められ、原形ができたといわれています。」と記載されています。周囲約25km、最大水深163mです。
華厳滝と中禅寺湖はどういう関係ですか?
華厳滝は「中禅寺湖の水が、高さ約97メートルの岸壁を一気に落下する壮大な滝」と説明されています。同じ水の流れの上流と下流にあたります。
遊覧船はいつ動いていますか?
「運行期間 4月中旬~11月30日まで」で、「12月1日~4月中旬 冬季休業」です。強風・濃霧などの荒天時は運休になります。料金と時刻については日光旅ナビに記載がありません。
中禅寺温泉の湯はどこから来ていますか?
「源泉は日光湯元温泉で、昭和26年より引き湯を始めました。日光湯元は約78度の高温の源泉ですが、12km余りの距離を移動する間に入浴に適した温度になります。」と記載されています。
参考・出典
- 「海抜高度1269m。日本屈指の高さにある湖」「奥日光の入り口に位置する中禅寺湖は、周囲約25km、最大水深163mで、およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められ、原形ができたといわれています。四季折々に美しい姿を見せることから、明治から昭和初期にかけては外国人の避暑地として賑わいました。」──中禅寺湖|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「日光四十八滝といわれるくらい滝が多い日光市内で、最も有名とも言えるのが華厳滝。中禅寺湖の水が、高さ約97メートルの岸壁を一気に落下する壮大な滝で、自然が作り出す雄大さと、華麗な造形美の両方を楽しむことができます。」「※夜間など、水量により止水する可能性があります。」「華厳滝エレベーター 3月1日~11月30日 8:00~17:00 / 12月1日~2月28日 9:00~16:30」「華厳滝エレベーター(往復料金)大人(中学生以上)600円 小学生400円 小学生未満無料」──華厳滝|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「日光国立公園を代表する美しい湖・中禅寺湖を周る機船です。中禅寺湖を1周する航路(1周限り、乗り降り自由)や千手ヶ浜コース(期間限定)があり、中禅寺湖の様々な名所を周ります。2019年6月1日には「大使館別荘記念公園」という新しい桟橋ができ、これにより、イタリア大使館別荘記念公園や英国大使館別荘記念公園へ船でアクセスすることができるようになりました。」「運行期間 4月中旬~11月30日まで」「※強風・濃霧などの荒天時は運休になります。」「湯元温泉行バス乗車約55分、「船の駅中禅寺」バス停から徒歩すぐ」「・ペットは、キャリーをご利用いただき乗船いただけます。船の駅中禅寺にて、無料貸出を行っております。」──中禅寺湖遊覧船|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「源泉は日光湯元温泉で、昭和26年より引き湯を始めました。日光湯元は約78度の高温の源泉ですが、12km余りの距離を移動する間に入浴に適した温度になります。泉質は、良質な硫化水素泉で、様々な効能があることでも知られています。」──中禅寺温泉|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
最終更新: 2026-08-20