初めての方が最初につまずくのは「日光駅に着けば全部近い」と思ってしまうことです。まずは地図ではなく、標高で日光を分けてみてください。
「日光」は、高さで3つに分かれる
日光市の観光公式サイト「日光旅ナビ」の各スポットページに書かれている数字を並べると、輪郭がはっきりします。
| 高さ | 代表するもの | 駅からの目安 | ICからの目安 |
|---|---|---|---|
| 市街地 | 日光の社寺、日光温泉 | 東武日光駅・JR日光駅が起点 | 日光ICから2km |
| 中禅寺湖・奥日光 | 中禅寺湖(海抜高度1269m)、中禅寺温泉、湯元温泉 | バス約50分(中禅寺温泉) | 清滝ICから約20分 |
| 霧降高原 | 霧降高原(標高約1,200m)、キスゲ平園地 | バス約30分(冬期運休) | 日光ICから約25分 |
同じ市内で、駅からバスに50分乗るのと、駅前を歩くのとが両立している。それが日光の特徴です。
高さ1|市街地:社寺と、無色透明の日光温泉
日光の玄関口である東武日光駅・JR日光駅の周辺が「市街地」です。日光東照宮は、公式サイトのアクセスページに「東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路を経て、日光ICで下りる。日光ICから2km。」と書かれています。2kmです。ここは徒歩と路線バスで回れる高さです。
この一帯には温泉もあります。日光温泉について、日光旅ナビはこう説明しています。
日光の市内、世界文化遺産に登録された「日光の社寺」の周辺に広がる温泉地。その昔、弘法大師が「夢想の湯」と呼んでいた源泉を近年掘り当てた温泉で、無色透明の泉質。
湯は無色透明。奥日光の白濁した湯とは、見た目からして別ものです(日光の温泉は1本の湯が12km流れて変わる)。
高さ2|中禅寺湖・奥日光:海抜1269mから上
いろは坂を上りきった先が奥日光です。中禅寺湖のページの見出しは「海抜高度1269m。日本屈指の高さにある湖」。本文には次のようにあります。
奥日光の入り口に位置する中禅寺湖は、周囲約25km、最大水深163mで、およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められ、原形ができたといわれています。
周囲約25km、最大水深163m。これは市街地から日帰りで「ついでに寄る」寸法ではありません。アクセスは「中禅寺温泉方面行きバス乗車約50分」「清滝ICから約20分」。中禅寺湖のさらに奥には戦場ヶ原、湯ノ湖、湯元温泉が続きます。
中禅寺湖畔の温泉は、湯元から引いてきたものです。中禅寺温泉のページには「源泉は日光湯元温泉で、昭和26年より引き湯を始めました。」と書かれています。
奥日光に泊まると、朝の湖や湿原を見られる代わりに、市街地の社寺は「行き帰りのどこかで組み込む対象」になります。
高さ3|霧降高原:標高約1,200mの斜面
3つめは霧降高原。日光旅ナビの説明はこうです。
霧降高原は赤薙山(あかなぎさん)斜面に広がる標高約1,200mの高原地帯。高山植物の宝庫で、春には色とりどりのツツジ、秋は紅葉、冬にはスノーシューと年間を通して豊かな自然を堪能できます。
奥日光と標高帯は近いのに、方角が違います。市街地から北へ、日光ICから約25分。ここにあるキスゲ平園地は「24時間利用可能」と案内されており、園地そのものに開園・閉園時間がありません(レストハウスには営業時間があります)。
なお、ニッコウキスゲの見頃は同じ公式サイト内で表記が分かれています。キスゲ平園地のページは「6月中旬から7月中旬」、霧降高原のページは「6月下旬~7月中旬」。どちらか一方を信じるより、両方の幅で見ておくのが安全です。
どこに泊まるかで、旅の中身が変わる
- 市街地に泊まる:社寺を朝いちばんで回れる。奥日光へは往復のバス・車の時間を確保する必要がある
- 中禅寺湖・奥日光に泊まる:湖と湿原の朝夕が取れる。市街地の社寺は初日か最終日に寄せる形になる
- 霧降高原に泊まる:高原の散策が主役になる。冬は霧降高原行のバスが運休するため、車前提になる
「日光に1泊」と決めたあとで、この3つのどれを主役にするかを先に決めてください。順番が逆だと、移動時間だけで半日が消えます(日光1泊2日|標高を上げて、下りる)。
犬連れで考えるとき
日光旅ナビのスポット検索には「ペット連れにおすすめ」というこだわり条件があり、2026年8月14日時点で日光市全域で43件が該当しました。中禅寺湖、華厳滝、竜頭滝、霧降高原、キスゲ平園地、憾満ヶ淵、中禅寺湖遊覧船などが含まれています。
一方で、日光東照宮の公式サイト(トップ/拝観時間・料金/アクセス・駐車場)には、ペット同伴の可否についての記載を確認できませんでした。東武バス日光の乗り方案内にも、ペットの持ち込みに関する記載はありません。「連れて入れる」とも「入れない」とも、公式には確認できていません。社寺やバスを使う予定がある場合は、事前に直接お問い合わせください。
なお、アイタヨには現時点で日光の宿のデータがありません。宿ごとの犬の条件について、この記事では何も断定しません。
よくある質問
日光駅から中禅寺湖まで、どのくらいかかりますか?
日光旅ナビの中禅寺湖のページには「JR日光線「日光駅」/東武日光線「東武日光駅」から中禅寺温泉方面行きバス乗車約50分、「中禅寺温泉」バス停から徒歩約5分」と記載されています。車の場合は「清滝ICから約20分」です。
東照宮と奥日光は、1日で両方回れますか?
物理的な距離としては、東照宮は日光ICから2km、中禅寺湖は清滝ICから約20分です。ただし、いろは坂は紅葉期に大きく混みます。日光旅ナビには「通常上るのに20分ほどの道路ですが、渋滞時は2~3時間かかることが多々あります」と書かれています。時期によっては1日で両方は現実的ではありません。
中禅寺湖の標高はどのくらいですか?
中禅寺湖のページの見出しは「海抜高度1269m。日本屈指の高さにある湖」です。
霧降高原と奥日光は、同じ方向ですか?
違います。霧降高原は日光ICから約25分、駅から霧降高原行バスで約30分。奥日光はいろは坂を経由して清滝ICから約20分以上です。標高帯は近いものの、行き先としては別ルートになります。
冬に霧降高原へバスで行けますか?
キスゲ平園地のアクセス欄には「霧降高原行バス乗車約30分、「霧降高原」バス停から徒歩すぐ(冬期運休)」とあります。冬期は運休です。東武バス日光の日光エリア運賃表では、12月1日〜3月31日は「T」系統(JR日光駅〜日光霧降スケートセンター〜霧降の滝)の運行と記載されています。
参考・出典
- 「海抜高度1269m。日本屈指の高さにある湖」──中禅寺湖|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「日光の市内、世界文化遺産に登録された「日光の社寺」の周辺に広がる温泉地。その昔、弘法大師が「夢想の湯」と呼んでいた源泉を近年掘り当てた温泉で、無色透明の泉質。肩こりや神経痛、美肌に効果があるといわれています。」──日光温泉|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「源泉は日光湯元温泉で、昭和26年より引き湯を始めました。」──中禅寺温泉|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「霧降高原は赤薙山(あかなぎさん)斜面に広がる標高約1,200mの高原地帯。高山植物の宝庫で、春には色とりどりのツツジ、秋は紅葉、冬にはスノーシューと年間を通して豊かな自然を堪能できます。」──霧降高原|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「キスゲ平園地:24時間利用可能」「霧降高原行バス乗車約30分、「霧降高原」バス停から徒歩すぐ(冬期運休)」「日光ICから約25分」──日光市霧降高原 キスゲ平園地|日光旅ナビ(2026-08-14 確認)
- 「東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路を経て、日光ICで下りる。日光ICから2km。」──アクセス・駐車場|日光東照宮(2026-08-14 確認)
最終更新: 2026-08-20