「外湯が7つある温泉地」ではありません。7つあったものが減り、平成12年に1つ戻った——それが修善寺温泉のいまです。公式の記載だけで、その成り立ちを出します。
発祥は寺のほう
修禅寺について、伊豆市観光情報サイトはこう書いています。
修善寺温泉発祥の寺で温泉場の中心にあり、平安時代初期の大同2年(807)弘法大師の開基と伝わっています。
温泉の名の由来になった伝説も、公式に記載があります。独鈷の湯公園のページからの引用です。
桂川河畔に湧く修善寺温泉発祥の『独鈷の湯(とっこのゆ)』の対岸側にある公園。
その昔、桂川の河原で病気の父の背中を流していた少年を不憫に思った弘法大師(空海)が、持っていた仏具(独鈷杵とっこしょ)で川の岩を打ち霊泉を湧き出させたという伝説の『独鈷の湯』にちなんで作られた公園で、石造の独鈷杵のオブジェや、湯掛け稚児大師像があります。
公式が「伝説」と書いている話を、事実として書き換えないでください。この記事も公式の言い方どおりに「伝説」として紹介しています。
修禅寺の宝物殿についての記載にも、同じ独鈷杵が出てきます。
隣接の宝物殿「瑞宝蔵」には、空海が温泉を湧き出させたという金銅の独鈷杵、北条政子が我が子頼家の冥福を祈って寄進した宋版放光般若経、岡本椅堂が戯曲「修禅寺物語」を書くヒントとなった2代将軍頼家の最期をうつしたといわれる木彫りの古面などが展示されています。
温泉の由来にまつわる現物が、川から徒歩数分の宝物殿にある——温泉と寺が同じ場所で完結しているのが、修善寺温泉の構造です。
外湯は7つ→1つ→2つ
いちばん面白いのはここです。筥湯のページに、外湯の歴史がそのまま書かれています。
修善寺にかつて7つの外湯がありました。現在まで残ったのは「独鈷の湯」のみでしたが、平成12年に筥湯がオープンし、外湯が復活しました。
内風呂のみの小さな温泉施設ですが、風情ある温泉情緒を味わえます。
修善寺の街並みが一望できる展望楼「仰空楼(ぎょうくうろう)」も併設されているので、温泉に浸かった後、登って修善寺温泉を上から眺めるのもおすすめです。
ここを勘違いすると、外湯めぐりのつもりで日程を組んで空振りします。
なお、独鈷の湯そのものに入浴できるかどうかについては、独鈷の湯公園の公式ページに記載がありません。「入れる」とも「入れない」とも書けないので、この記事では書きません。現地の掲示に従ってください。
筥湯の実務情報(公式)
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 泉質 | アルカリ性単純温泉 |
| 営業時間 | 10:00 ~ 21:00(20:30最終受付) |
| 定休日 | 不定休 |
| 料金 | 大人(中学生以上)700円、子供(小学生未満)400円 ほか(伊豆市民・市内勤務者の割引あり) |
| 駐車場の有無 | 無 |
| 電話 | 0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部) |
効能も公式に列挙されています。
【効能】適応症(浴用) 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進
「不定休」なので、これだけを目的に行く日程は避けたほうが無難です。
足湯もあります
独鈷の湯公園の中には足湯があります。伊豆市観光情報サイトの記載です。
修善寺温泉街にある独鈷の湯公園内にある、桂川のせせらぎや独鈷の湯などの温泉街風情を感じながら足湯を楽しめる場所。足湯の横幅は5.6m、深さは約25cmです。
公園そのものについても「公園内にはテラスと足湯が設置され(リバーテラス 杉の湯)、桂川のせせらぎ、独鈷の湯を眺めながらゆったりと過ごすことができます。ユニバーサルトイレも完備。」と書かれています。タオル1枚あれば、宿に入る前でも使えます(修善寺温泉場の歩き方)。
同じ中伊豆でも、湯が違います
「中伊豆の温泉」とひとくくりにできない例を、公式の記載で並べます。天城湯ヶ島エリアの日帰り温泉施設についての説明です。
湯の国会館は、2つの源泉を保有し、日量33万リットルの湯量があり、常時新鮮な湯が浴槽に流れています。 【内風呂・露天風呂】 泉質:ナトリウム硫酸塩温泉(高温泉) 泉温:51.1℃
修善寺の筥湯がアルカリ性単純温泉、湯ヶ島の湯の国会館がナトリウム硫酸塩温泉(高温泉)・51.1℃。バスで25分離れると、泉質の表記が変わります(中伊豆の乗り物)。
「修善寺温泉の泉質はこう」と地区全体に広げて言うことはできません。この記事で泉質を書いているのは、公式に泉質が明記されている個別の施設だけです。宿の湯については、予約ページの温泉表記と、現地の脱衣所の掲示で確かめてください(伊豆の温泉の特徴)。
伊豆のどの地区に泊まるかで迷っているなら、地区の違いは伊豆はどの地区に泊まる?に1本にまとめてあります。犬と泊まれる宿は伊豆の犬と泊まれる宿から。
外湯が1つしかないぶん、宿の湯で選ぶ
修善寺は外湯めぐりの温泉地ではありません。だから宿の風呂がそのまま旅の中身になります。部屋の中で完結する伊豆の宿の空きを出しています。
いま空いている伊豆の客室露天風呂の宿 →よくある質問
修善寺温泉の泉質は何ですか?
外湯の筥湯については、伊豆市観光情報サイトが「【泉質】アルカリ性単純温泉」と記載しています。温泉地全体の泉質をひとことで示した公式の記載はありません。宿ごとに確認してください。
独鈷の湯に入れますか?
独鈷の湯公園の公式ページには、独鈷の湯そのものへの入浴の可否について記載がありません。可否を公式に確認できないため、この記事では断定していません。
外湯めぐりはできますか?
公式の説明では、修善寺にはかつて7つの外湯があり、平成12年に筥湯がオープンして外湯が復活した、とされています。7か所をめぐる温泉地ではありません。
筥湯はいくらですか?
公式の料金欄は「大人(中学生以上)700円、子供(小学生未満)400円」に加えて伊豆市民・市内勤務者の割引が記載されています。営業時間は10:00〜21:00(20:30最終受付)で、定休日は不定休、駐車場はありません。
足湯はありますか?
独鈷の湯公園内に「リバーテラス 杉の湯」があります。公式の記載では「足湯の横幅は5.6m、深さは約25cmです。」
参考・出典
- 「修善寺にかつて7つの外湯がありました。現在まで残ったのは「独鈷の湯」のみでしたが、平成12年に筥湯がオープンし、外湯が復活しました。」「内風呂のみの小さな温泉施設ですが、風情ある温泉情緒を味わえます。」「修善寺の街並みが一望できる展望楼「仰空楼(ぎょうくうろう)」も併設されているので、温泉に浸かった後、登って修善寺温泉を上から眺めるのもおすすめです。」「【泉質】アルカリ性単純温泉」「【効能】適応症(浴用) 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進」「10:00 ~ 21:00(20:30最終受付)」「不定休」「大人(中学生以上)700円、子供(小学生未満)400円、伊豆市民(小学生以上)&伊豆市内勤務者(※証明書をご提示ください) 350円」「駐車場の有無 無」「0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)」──伊豆市観光情報サイト 筥湯(2026-08-26 再取得・逐語照合)
- 「桂川河畔に湧く修善寺温泉発祥の『独鈷の湯(とっこのゆ)』の対岸側にある公園。」「その昔、桂川の河原で病気の父の背中を流していた少年を不憫に思った弘法大師(空海)が、持っていた仏具(独鈷杵とっこしょ)で川の岩を打ち霊泉を湧き出させたという伝説の『独鈷の湯』にちなんで作られた公園で、石造の独鈷杵のオブジェや、湯掛け稚児大師像があります。」「公園内にはテラスと足湯が設置され(リバーテラス 杉の湯)、桂川のせせらぎ、独鈷の湯を眺めながらゆったりと過ごすことができます。ユニバーサルトイレも完備。」──伊豆市観光情報サイト 独鈷の湯公園(2026-08-26 再取得・逐語照合)
- 「修善寺温泉発祥の寺で温泉場の中心にあり、平安時代初期の大同2年(807)弘法大師の開基と伝わっています。」「隣接の宝物殿「瑞宝蔵」には、空海が温泉を湧き出させたという金銅の独鈷杵、北条政子が我が子頼家の冥福を祈って寄進した宋版放光般若経、岡本椅堂が戯曲「修禅寺物語」を書くヒントとなった2代将軍頼家の最期をうつしたといわれる木彫りの古面などが展示されています。」──伊豆市観光情報サイト 福地山 修禅寺(2026-08-26 再取得・逐語照合)
- 「修善寺温泉街にある独鈷の湯公園内にある、桂川のせせらぎや独鈷の湯などの温泉街風情を感じながら足湯を楽しめる場所。足湯の横幅は5.6m、深さは約25cmです。」(リバーテラス 杉の湯)★2026-08-26 の再取得で、この記述は11ページ目ではなく9ページ目にあることを確認し、出典URLを差し替えた──伊豆市観光情報サイト 観る/巡る 一覧(9ページ目)(2026-08-26 再取得・逐語照合)
- 「湯の国会館は、2つの源泉を保有し、日量33万リットルの湯量があり、常時新鮮な湯が浴槽に流れています。 【内風呂・露天風呂】 泉質:ナトリウム硫酸塩温泉(高温泉) 泉温:51.1℃」(湯の国会館・天城湯ヶ島エリア)──伊豆市観光情報サイト 観る/巡る 一覧(11ページ目)(2026-08-26 再取得・逐語照合)
- 「修善寺駅⇔湯ヶ島温泉 約25分」──伊豆市観光情報サイト アクセス(2026-08-26 再取得・逐語照合)
最終更新: 2026-08-26